「妹ちゃん、今日も可愛い~。」
そう言って、私にくっついてくる姉さん
正直、どこでもこうしてくるから
少し自重してもらいたい
「…姉さん、暑苦しいです。」
「ひどい!」
ニコニコしてると思ったら
驚いてシュンとして
「外では極力抑える様に言いましたよね?」
「だって…妹ちゃんが可愛いんだもん。」
「理由になってません。」
「はぅ~…」
可愛い、と言われ悪い気はしないけれど
それとこれとは話が別
何回言っても、姉さんはやめない
「妹ちゃんのケチ。」
「ケチとかでなくてですね…」
「どーせ出来の悪いお姉ちゃんですよーだ。」
「姉さん、そこまで言ってませんけど…」
姉さんがすね始めた
少し面倒だな…と思う
「だからですね…外では我慢してください。」
「…妹ちゃんはお姉ちゃんの事嫌いなんだ。」
「家なら、別に構いません。けど、外だと人目もありますし、私も恥ずかしいんです。」
「…そうだよね。うん、我慢する。」
「姉さんの事は好きですよ。だから、余計に人目につきたくないんです。」
「…えへへ。」
それから、外では姉さんはあまりくっついてこなくなった
かわりに、家では常にべったりくっついてくる
けど、私は姉さんが好きだし
姉さんは私を好きだから
別に構わない
一緒の服を着て
一緒にお風呂に入り
一緒にベッドで眠る