皆さんは「カレーうどん」と聞くと、どういうイメージを持つのでしょうか。
私は、何かカレーうどん専門店で、こじゃれた店作りで会話をしながら、紙のエプロンをしてカレーうどんを食べるイメージの昼食かなと言う感じです。
なぜか、いくら上品に食べても食べ終わった後にはカレーがエプロンに数ヶ所飛び散って、エプロンをしていて良かったなと思うものです。
今回のカレーうどんの話はそういう話ではなくて、先日実家に帰って食事をしたときの話です。
最近時間が取れてるので、平日で1人で実家に帰ることも少しずつ増えた気がします。それで、先日は、お昼ご飯を母と二人で外食をとることにしました。ここ最近は、外食でお昼を食べます。母も足が不自由になってきたので、なかなか、外に出て食べるということもなくなってきました。数回前に私がおごるからお寿司を食べに行こうとといって、寿司屋に連れて行った。その時は、食欲がないからと言って、巻きの寿司を少し食べただけだった。体の調子がよくないのかと思ったら、帰宅後、菓子パンを食べながらお茶をしていた母を見て遠慮していたことに気が付いた。それからというもの、私がおごるということをしない方がいいように思い、母が支払いをすることに甘んじることにした。
今回は、いつもよく行く店舗が休みだったこともあり、違うレストランで食べることにした。そこそこ席のある店で、団体客用の料理が並べてあり客が来るのを今か今かと待っていた。和洋中のなんでもありますのレストランで、何を食べよかと、悩んでいたら、母が何でもいいよと言いながら、これを食べたらどうだと指さしたのは、2500円もする定食だ。いやいやさすがに、母に2500円をただの昼ご飯で出さすのは気が引ける。でも、私がここで遠慮するとかえって気を使ってもいけないと思い、1000円程度の定食にした。母は、「カレーうどん」が食べたいといい単品のものを選んだ。900円のカレーうどんである。
席で待っているとカレーうどんがしばらくしたら、ロボットがカレーうどんを運んできた。その横を女性の定員が通り過ぎた。母が、「ロボットが運ばないで、あの人がついでに持ってくればいいのに」といったことに、そうだなあと思いながら、なぜロボットなのか考えて自分なりにロボットがいいと結論をつけて母に説明した。そうこうすると私の料理も到着し食べながら何気ない会話をした。
そこで、何回も母が「このカレーうどんはおいしい」といって食べてた。何度も「おいしい」という。私から見たところ普通のカレーうどんで、専門店のカレーうどんにはとてもおよばない。そんなにおいしいのかここのカレーうどんは、と思ったが料理サンプルの横に人気のメニューが書いてあったがそこには、カレーうどんは書かれていなかった。食べ終わるまでに何度か「このカレーうどんはおいしい」と母は繰り返し言った。私は思わず気が付いた。カレーうどんが美味しいんじゃなくて、私と食べていること、私と外食していることが、うれしくて美味しいんだということに気が付いた。それに気が付いたとき、目頭が急に熱くなった。
すでに年金をもらうような年齢になった私に「好きなものを食べなさい」と言う母は、いつまでも私の母なんだと思った。
食べ終わってから、母に「また、帰った時にどこかに食事に行こう」というと、母は嬉しそうに笑った。