*病院不信のおはなし① | 月夜の記録

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私が初めて行った精神科での話。
(精神科一軒め 2015年7月〜2016年1月)

−その前に事前情報−
私は体調不良(口臭)を理由にいくつかの科(歯科、消化器内科、口腔外科)を経て、心療内科へ通っていました。診察1回目では抗うつ薬を処方され、2回目の診察では薬を飲んでからの調子の変化を聞かれ、特に変化ありませんと答えました。先生は他に何か症状とか困ったことはない?と聞いてくださいました。(当時私はODをしていました(市販薬、眠るために)。しかし同時にそれはよくないこと、やめなきゃいけないことだとも思っていました)。なので、何かない?とも聞いてくださり、話しやすい先生のような気もしたので、だるさなどの体調不良のことと、ODのことも話しました。そしたらあら!となり精神科への転院になりました。それが○○病院。


病院では受付で紹介状の提出諸手続きを済ませ、問診票を書き、予診を受けました。その後、YG検査か東大式エゴグラムかは忘れたけどメジャーな心理テスト1つ、あとなぜかアルコール依存症のスクリーニングテストも受けさせられました(問診票のお酒を飲みますか?の問いには、いいえと答えていたのに)

※あとでわかることですが、あそこの病院(の院長)アルコール依存症と家族問題が専門なようでした。なので院内にはその院長がやっているグループワークやカウンセリングオフィスのチラシ、パンフレットがたくさん置いてありました。


そして診察になりました。

もう細かくは覚えていませんが、
覚えていることだけ。

(ちなみに紹介状に書かれていたのは口臭を主訴に来ていたこととODをすること。問診票には主訴…口臭としか書かずに、あとは眠れますか?食欲ありますか?みたいな質問紙に、はい、いいえで答えただけだった気がする)


問診票、紹介状をさらっと読んで、

Dr.  あなたODするんだよね?
はい、これ読んで。

(DSM-Ⅴの境界性パーソナリティ障害の9つの診断基準が書いてるやつを渡されました)

Dr.  これいくつ当てはまる?

私  え…

(まず急でこんな展開についていけず、当てはまるか当てはまらないかよりも、まずこの状況がわけわからなくて固まっていると、)

Dr.  当てはまるの?当てはまらないの?

(もうこの展開がよくわからなかったし、でもその間お医者さんはずっと、どっち?!って聞いてくるので、)

とりあえず一言、
私  はい。
って答えた?返事?した。

すると、
Dr.  そうだよね。
あなた境界性パーソナリティ障害だよ。
入院してね。

(ここまでのやりとり診察開始後5分も経ってないです。挨拶とかいわゆる問診とかもほぼなし…。)

私  え…?
(その後、それはどうしてですかとか何かしら聞いた気もしますが、特に入院の理由や必要性に関する説明もなく、他に言われた言葉は正直謎理論すぎて意味不明だったのであまり覚えていません。)

とりあえず、
私  学校も行ってるんですけど…
Dr.  そんなのここ(病院)から行けばいいじゃない!

私  あ…の…(とりあえずなんか聞こうと思った。けど言葉に詰まってしまった)

Dr.  するの?しないの?しないならもういい!じゃあ次も来てね。

それで診察は終わりました。


(ちなみに診察では私からはほぼ何も話しませんでした。それまで精神科は行ったことがなく、初めてで勝手もわからず何をどう話したらいいかもわからなかったし、もともと口臭が主訴で歯科からあらゆる科を経由して最終的に精神科に辿り着いただけ、またもともと精神科には抵抗があったので。

なのでもちろん家族のことやいじめのこと、トラウマのことも、恐怖や強迫、自傷や解離などのことも話しませんでした。本当に口臭の話のみをしてあとはほとんど黙っていました。

ん…違う。確かに精神科への抵抗感はあったけど、それでも話せることは話してみようって思ってたんだ。

しかしいざ診察が始まってみると、それは上に書いたような診察、また、こちらから何かを話す間すらもなかった。診察も(今だから言えるけど、正直いまいちな感じ。当時はびっくりして固まっていた)。なのでほとんど黙っていました。

でも元からの主訴…口臭のことはなんとか話してみよう思い、最後に一言だけ、“口臭が気になるのですが”と言った。けどそれに対しても、“それは寂しいからです”、とだけ言われ、やっぱり何も話さず終わりました)


あと聞かれたのは、

(※それまで自傷(リストカット)をするとも言っていませんでしたし、その話題すら出していませんでしたがいきなり、)

Dr.  自傷もする?
見せて。

私 え…

Dr.  腕見せて。

腕まくられて、触って、裏表ひっくり返されながら、

ふーん。はい、そっち(反対側)も。
あとはどこにしてるの?


Dr.  あ、あと忘れてた。これ参加して。うちの病院でやってるワーク。(グループワークでした)

私  これは…保険適用でしょうか?実費でしょうか?
Dr.  実費。

私  すみません、お金のこともあるので考えてから決めてもいいですか?

ギロッと呆れるように笑いながら、
Dr.  治りたいんだよね?それくらい払えるよね?

なんかもう何も言えなくて、
とりあえずうなずいて診察はそこで終わり。
ちなみにそれ1回13,000円くらいだった。


診察が終わり受付に行くと再びそのワークの説明をされ、

受付  これ3回分チケット買うとお得ですよ!
1回13,000円が、3回分だと37,000円になってお得です!と言われ、

よくわからなかったので
私  みなさんどうされてますか?と聞き、

受付  みなさんまとめて買われますね!
私  じゃ、じゃあそれで…

受付  ちなみにこれ買ってからの払い戻しはできませんので!

え…あ…となったが、
はい。とお金を払いました。


そのままワークの予約も済ませ、後日そのワークに参加した。

そのグループワークは、参加者皆で輪になってひたすら自分の話したいことを話すという場。肯定も否定もしない、ただ話す場。もちろんそういうセラピーがあることもわかっていますが、そこはそれぞれが何を話してもいい…それも辛かったことトラウマなどを話す場。つまり私にとって引き金だらけ。

実際始まってみると、トラウマに関するワードがポンポン飛び交ってきた。それでもなんとか我慢していると、だんだん順番が回ってきて隣の人が話し始めました。その方は(言い方は悪いですが)人との距離感のつかみ方が少し苦手なのかな?という方で、初対面で顔も姿も知らない、挨拶すら交わしたことことないのに、いきなり私のことを言ってきました。“みなさん辛い思いをされてきたんですね。このお隣の方(←私)なんて、あーでこーで、なんとかでかんとかで”。なんかぐいぐい私のことを言ってきて。

もうそこで私はフラッシュバックしてしまい退室しました。もう怖くて怖くて、怖い記憶やらいろんなものが襲ってきてとにかく恐怖しかなかったです。

そしてソファで休み、もうそこに戻ることもなくとりあえず待っていました。するとそれが終わってその院長が来て開口一番、「どう?入院する気になった?」

私は数十分休んでやっとやっとフラッシュバックが治まり、しかしまだ余韻でだるさや怖さが残り抜け殻のような感じでいました。なので入院がどうとか考える余裕すらなくて、返事するので精一杯、とりあえずはい…と言ってしまいました。

すると、じゃあ月曜日来てね!とそれだけ言われました。ちなみに入院のための説明とか一切なしに、その月曜日来てね!だけで入院が決定という感じ。


そして月曜日入院セットを持って診察に行くと、
Dr.  いつまで入院する?

(ん?まず入院って治療だよね?患者が自分都合で決めていいのか?と思い、よくわからず、)
私  よくわからないのですが2週間くらいでしょうか?というと、

Dr.  え?それじゃ短い!

私  え…それではどれくらいでしょうか?でも学校もあるし、んー、
と迷っていると、

その辺りから医師の顔色が変わり
Dr.  入院しないの?もういいよ笑。じゃあ入院もキャンセルね笑。じゃあ診察も終わり!

と言われ、追い出されるように診察が終わりました。

土曜日の半強制的なグループワークでフラッシュバックを起こし、なぜか、入院する気になった?と言われ、よくわからないけど荷物を持ってしぶしぶ行き、診察の場で期間を迷っていると、もういい!と言われ、帰り道をとぼとぼ歩きながら、この3日間私は何をしているんだろう…と思いました。


そしてその後はグループワークやカウンセリングには参加せず、なんとなく病院にだけ通っていました。しかしある診察予約日、大学の大事な用事と重なってしまい、診察に行けないことになり、電話を入れました。

私  その日用事が入ってしまい行けなくなってしまいました。申し訳ありませんが、別の日に予約を入れ直していただけないでしょうか?
Ns.  無理です。
私  すみません。どうしても日程的に難しいのです。お願いできないでしょうか。薬も足りなくなってしまうので離脱症状が出るのも怖いです…
Ns.  無理です。離脱なんか起きません。

とにかく無理ですの一点張り。もちろん病院の事情もいろいろとあるのでしょうから無理なものは無理なのだろうと思いました。(ん?でも前もいつもの曜日都合つかなくて別日にできないか電話したらあっさりできたよ。看護師によって対応変わるのかな?)。それに何より、これまでの経過と対応、全体的な雰囲気に、あ、これは(私側があそこに通うのが)もう無理だと思い、わかりました。と言って電話を切り、そのまま別の病院へ転院しました。


あと、怖くて声が出なくなったり倒れてしまったことがあったんだけど、そんなこと(演技)しても無駄だよー笑。ねえ看護師ー!!この患者倒れたからあっち連れてってー!!」って言われたのも正直悲しかった。(わざとやっているわけじゃない。むしろ声を出したい、なのに出ない。立ちたい、でも力が入らない、悔しかった。)

あと、薬を処方されて次の診察に行った時、どう?と聞かれてこんな副作用がありましたと言ったら、「えー?もうあなたに出せる薬何もないよ!」って呆れるように笑いながら言われたのもえ…って思った。(頓服を試してまだ2種類めくらい、よくある副作用一ついった時)

いろいろと理論や考えを述べられていたのだけど、もちろんそのお医者さんが勉強して身につけた知識なのでしょうが、正直こちらからすると持論すぎてあらゆることが謎でした。


ちなみにあとで知人に聞くと(臨床心理士だったので)、あー!あそこの病院のカウンセリングクリニック、私の知り合いの心理士が働いてるわよ。でもあそこ、前に不祥事あったのよー!まじかよ、、先に知りたかった笑…。またあとから人伝てに、あそこの病院だけはやめといた方いいよ、と聞いたり。もちろん口コミだけで決めるわけじゃありませんが、最初、なんか嫌だ、そう思った時点でその感覚信じてよかったんだなーって、、


思い出すと突っ込みどころ満載で、もう転院するポイントだらけで、よくもまあ通っていたなと思いますが、精神科が初めてだったのでどういうものかわからず、モデルもなく、これがいいのか悪いのかもわからず、こういうものなのかと思い、言われるがままいろいろ進め、通っていました。知識がないって恐ろしい!!


これが私の病院不信になった理由の1つです。
\おしまい♪/