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お手紙や折り紙を送り合うのが流行っている娘のクラス。
娘も、お友だちから時々手紙をもらっては返事を書いていました。
そんなある日の朝、登園して靴箱の前で靴を脱いでいた時のこと。
同じクラスのM君のお母さんに「あ、いたいた、ムスメちゃん」と声をかけられました。
お母さんの足にはM君がしがみついていて、お母さんは「会えるか分からなかったよー。会えて良かった」等と言っていました。
何のことだろうかと思いながら待っていたら、「ムスメちゃんに渡したかったんだって。Mが書いた訳じゃないけど読んでね」という言葉とともに、M君が娘に手紙を渡してくれました。
お母さんは更に「本人は違うって言い張るんだけどね、絶対ラブレターだと思うのよ」等と言っていました。
M君に、お手紙をくれたことに対するお礼を言いつつ、その場で読む時間はなかったので、家でゆっくり読むねと話して、場を収めました。
そして夕方、帰宅して夕飯を終えてから、改めて手紙を開きました。
どんな内容か気になったので、娘に音読してもらいました。
確かに、お?もしやラブレター?と思いたくなるような内容の手紙でした。
娘の手元をチラッと見た感じ、お母さんが代筆したように見えました。便箋が、5歳児が自分で書くには少し小ぶりだったためでしょう。
娘の好きなすみっコぐらしの便せんに書かれていて、封筒は娘の好きな色の折り紙と、綺麗な柄のマスキングテープで作ってありました。
娘のことを考えて、可愛いと思ってもらえるように、と準備したのだろうなと思いました。
それが、M君のお母さんの言うような恋心ではなかったとしても、相手のことを考えて作ったことがよく分かる、心が温まるものでした。
娘は、いつものように返事が書きたいといいました。
M君のように、折り紙を使ってもいいんだよと言いましたが、どうしても納得できなくて、週末、百均で千代紙やマスキングテープを買ってきました。
自由帳で練習をしてから、千代紙を便箋代わりにして手紙を書きました。
どんな風に書くのかと思っていたら、封筒の形に見えるように予め折り筋をつけておいて、上下を間違えないようにしていました。
折り目を止めるのにも、「男の子だから」と寒色系のシールで止めていました。
結局、M君の他に、KちゃんとA君、Lちゃんにも手紙を書いていました。
他の子には折り紙をあれこれ折っていました。
私自身が子どもの頃も、手紙やら交換ノートやら、女子同士であれこれやったものです。でも、それは小学生の頃の話。
今は、未就学児で早くもこんなやりとりをするのだなぁと驚きます。
M君のお母さんが言うような淡い恋心が本当にあるとしたら、それはそれですごいです(もっとも、娘はまだ恋愛なんてさっぱり分からなそうです)。
恋心でなくとも、男女関係なく「一緒に遊ぶから」「遊んでくれてありがとう」というだけでお手紙書きたい、折り紙を作って渡したい、と思うことがすごいと思います。
同じ歳の子から貰えば、自分もできるようになりたいというモチベーションに繋がるし、
色んな子から色んな物を貰うことで、自分はどうしようかと頭を使うようになります。
そういう意味では悪い出来事ではないように感じます。
あまりヒートアップすると園から注意されそうなので、大人は焚き付けすぎないようにそっと見守りたいと思います。