私はかわいい | 紫苑の徒然日記

紫苑の徒然日記

育児を中心に、日頃感じることを気ままに。

娘の中で、「男の子」と「女の子」の概念が少しずつでき始めています。
LGBTのような場合があるので、私自身は「男の子=カッコイイ」「女の子=可愛い」という表現は積極的には使わないようにしています。
でも娘は、男の子はカッコイイで青や緑は男の子の色、女の子はかわいいで赤やピンクが女の子の色、と思っているようです。

そんな状況で、わざと「カッコイイねー」なんて声をかけると、すぐに「カッコイイじゃないよ、可愛いだよ」と返ってきます。
重ねて「へぇー、娘はかわいいの?」と聞くと「そうだよ、かわいいだよ」と返ってきます。
自分のことは女の子だと思っているようです。

ここですごいなと思うのが、自分のことは「かわいい」と信じて疑わないことです。
カッコイイとかわいい以外の概念が存在しないのかもしれませんが、とにかく「わたしなんてかわいくない」という自己否定は微塵も存在しない。
圧倒的な自己肯定が存在していることがまざまざと分かります。

私自身は出来の悪い親なので、怒ったりするとつい、「全くかわいくない娘だなぁ」などの否定的な表現を使ってしまうことがあります。
これが、祖父母が遠方在住で、私が専業主婦で、娘の世界が母と二人きりの関係だけだったら、もしかしたら娘は自己肯定感の乏しい子になっていたかもしれません。
でも、週末は祖父母が、平日は保育園の先生が、みんな娘のことを「かわいい」と言ってくれます。
ありがたいことだと思います。

せめて小学生に上がる前くらいまでは、自分はかわいい、自分が一番、自分は愛されてるって、胸を張っていてほしい。
そういう全能感は子どもならではのもので、成長していくなかで絶対に必要なものだと思うのです。
経済格差とか虐待とか、子どもを取り巻く環境は時にとても厳しいけれど、一人でも多くの子が、
せめて私が顔と名前を知っている子どもたちだけでも、みんな「自分が一番」って、ぴっかぴかの笑顔で輝いていてほしいなぁ。
そんな、柄にもなく真面目なことを考えてしまうくらい、些細なんだけど衝撃的なできごとでした。