2021年1月10日。起床5時。7時前に家出。で、新宿駅7時22分の湘南新宿ライン宇都宮行きに乗りました。受験親子がかなり乗っていて、でも大宮を過ぎるあたりからガラガラ。農村地帯をどんどん北上。遠くに独立峰、ああ、筑波山だ。だだっ広い中を走っていると、ああ、関東平野か、このあたりに住んでいた明治の文学青年が東京にあこがれていた心情が分かる。8時48分に小山着。両毛線は3分前に出ちゃってる。ほとんど1時間くらいに一本しか無いんだからちょっと待ってろよ。ったく。構内のサ店でモーニングセット。チーズハムトーストが美味。
年末に、京都に行くので残り3枚の青春18きっぷを8100円で買いました。1枚余って、さて、どこに行こうか。以前、房総半島一周を2回した。今回もそうするつもりだった。久留里線に乗っていた時に、とある駅を過ぎた直後、味のある作りの喫茶店がチラリ。そこに行ってみよう。図書館で時刻表を調べたら接続の悪い事。じゃあ、30年ぶりに銚子ハズレに行ってみようか。考えすぎに疲れて書架の雑誌をパラパラ、そうしたら行ってみたい神社特集が目についた。そういえば佐野厄除け大師なんていうのがあったなと閃いた。関東三大師。で、そういう訳で今ここにいます。
佐野駅着10時前。駅から15分。お正月が過ぎて人もまばら。金ぴかの鐘。立て札に書かれたいわれに人間国宝作。鐘楼も人間国宝作。奥に進むとなんかの建物は誰ぞの作で名前の下に××大学卒。う~ん、関係ないだろうが。そして水子供養やらなんやら値段があちこちに書かれている。なんかこんなところにいたら品性がけがされる気がして、いや、来る前は、急ぐ旅ではないからどこかで佐野ラーメン食べてお酒を飲んで、なんて思っていたけど、次の列車ですぐ退散。
高崎着12時20分。電気量産店のビルがあって、上がレストラン街。うな丼990円。別の蕎麦屋の看板には、アルコール2本とお蕎麦とつまみ3種で1000円。う~ん、高崎まで来ると安い。まず本屋で一冊買って蕎麦屋に。生ビールとヒヤ酒を飲みながら読書。買った本は’荷風追想’。実は僕、永井荷風のファンで、’つゆのあとさき’が一番好き。でも、彼は女物の下着を持って歩いて警官に職務質問されたとか、そういうたぐいの話が多いので人柄はいまいち、かと思い込んでいた。ところがこの本を読むと何と荷風さんを尊敬、畏敬している人の多い事か。目からうろこ状態。
かなり広い蕎麦屋なのにそしてほかに客がいないのに、どういう訳か僕の目の前に若い男が座った。6人座れる大テーブルで、ビニール盤で仕切られてはいるけどコホコホ咳なんかもしてる。もしもコロナになったらこいつが犯人だ。
次にうな丼を食べた。どこでもお好きな所にお座りください、と言われて、じゃあ外が見える席が良いな、と答えたら個室みたいなところへ。サービスのいい事。ウナギはすごくおいしい。漬物と味噌汁がついて990円が信じられない。
トイレに行った。’散髪禁止、ヒゲソリ禁止’の大書き注意。東京とは違うんだと高崎を実感。2時52分の列車で帰路についた。ボックス席に僕一人。混んできても二人掛けに窮屈に座るか、立っているか。なぜ人は一人でも座っているとボックス席には座りたがらないのだろうか。これは今に始まったことではなく、長年の疑問だ。いささか酔って寝込んで、そうでなければ赤羽や池袋、新宿の安飲み屋に寄るのに、さっさと帰ってきてお風呂。これが青春18きっぷ最終日の行動でした。