ミディアムクラスのマイナーチェンジ
前期型
中期型
中後期型
後期型
の4つに分かれます。
ここでは初期からのマイナーチェンジ後の「中期型」についてお話致します。
1990年~1992年の2年間に発売されたモデルとなります。
1.中期型の代表的な特徴はサイドモールの変更にあります。
初期の前期型は幅5㎝程の細いモールでしたが、中期以降はボディ下半分に取り付けられたプロテクトモールの通称「サッコ・プレート」への変更となりました。
この変更で大きく印象が変わりました。
1990年モデルから採用されたとなっていますが、正確には1989年の後半より採用されていたようです。このデザインでスタイリッシュという理由で人気が爆発したそうで今では前期型の方が手に入りませんが、当時はサッコプレートが付いているかどうかで中古車価格がかなり違っていたようです。
2.グレードの追加
中期モデルから5種類のモデルが追加されました。
代表的なのは上記写真である500Eになります。
500E
メルセデスベンツとポルシェが共同開発した330psモンスターセダンでそれまで他のモデルは新車価格が650~900万円程だったが500Eは1500万円と格の差を付けました。
発売自体は中期の中でも後半の1992年からとなっています。
エンジンはR129の500SLと同型のV8 5ℓDOHCエンジンを搭載。
最大出力は330psと前期モデルでは全モデル200psに満たなかった為パワーもモンスター級。
このエンジンを搭載する為にフロントコンパートメント(エンジンルームの設計)は新設計されています。
サスペンションはSLのものをリファインして装備。
ポルシェと共同開発された500Eの走りは他のW124とは別格です。
その他
2Lエンジンを搭載した「300E-24」セダンモデルと 「300CE-24」クーペモデルの発売
3Lエンジンを搭載した4WDステーションワゴンモデル「300TE-4Matic」
スーパーロングボディのリムジンタイプ「260E-LWB」を追加発売しました。
3.シートの変更
中期型よファブリックシートの素材とデザインを新しく変更されました。
上位モデルにはパワーシートが標準装備され、全席シートヒーターは全車オプション扱いとなりました。
4.クルーズコントロール
全車クルーズコントロールが標準装備
5.アウターハンドルのデザイン変更
1990年の中期モデル以降アウターハンドルにメッキモールが採用となりました。
6.ステアリングとオーディオの変更
1991年からオーディオがパナソニック製に変更されました。
1992年からステアリングのデザイン変更と一部オプション扱いだそうですが、テレスコピック(ステアリグを前後に調整できる機能)が追加されました。
現状一般的に流通があるのはこのモデルからになり、サッコ無しの前期モデルは売買情報が殆どでなくなってしまっています。
良い個体があれば手に入れるのが大事ですね。
ただ、人気があるのはこの中期モデルからのサッコプレートデザインがある型ですね。