3月3週の重賞回顧 | ラップ分析家「結城智晴」

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こんにちは。

結城です。


先週は重賞が4つありましたが、

4つすべての回顧を書くと大変長くなってしまうので、

G1レースの前哨戦である二つのレースを回顧します。



阪神大賞典 


1着○ナムラクレセント

2着▲コスモメドウ

3着-モンテクリスエス

4着-コスモラピュタ

5着-メイショウドンタク


12.8-11.4-11.9-12.2-12.7-12.8-12.8-13.6-12.5-11.9-12.3-11.8-11.8-11.4-12.5


本命はトーセンジョーダンでしたが、出走取消。

春天はもう一ヶ月とちょっとに迫っているだけに、

この時期のアクシデントは不安です。


勝ったのはナムラクレセント。

重賞常連馬ですが、重賞制覇はこれが初。

嬉しい勝利となりました。

菊花賞3着、09阪神大賞典3着、10春天4着と長距離の実績は抜群の馬。

今回は手薄なメンバーだったので、地力が上でした。

本番でも期待したいですね。


2着はコスモメドウ。

ナムラクレセントには3馬身半差をつけられてしまいましたが、

モンテクリスエスの猛追は抑えて2着を死守。

この馬も長距離は走りますね。

しかし、どうも決め手が足りないのでG1にまで手が届くかは微妙なレベル。

本番では決め手不足をカバーするためにスタミナ勝負にもっていきたいところです。


3着はモンテクリスエス。

こちらはコスモメドウとは逆に末脚の切れ味があるので決め手があります。

しかし、脚質が完全に後ろからなので展開に左右されるところが大きい。

絶対能力で考えてもG3レベルといったところ。。。


心配なのはオウケンブルースリ。

昨年から低調なパフォーマンスが続いています。

早くも年齢による衰えなのか、どこか身体に異常があるのか。

問題を解決してまたフルパフォーマンスを見せて欲しいですね。




フィリーズレビュー


1着フレンチカクタス

2着スピードリッパー

3着エーシンハーバー

4着ドナウブルー

5着ラテアート


12.3-10.5-11.3-11.8-12.0-11.8-12.6


桜花賞トライアル。

先週は週末が忙しかったので、このレースの予想ができませんでした。

このレースは高いスタミナが必須のレースなので、

おそらくハイペースのフェアリーSで好走があるスピードリッパーに本命を打っていたのではないかな、

と思います。


勝ったのはフレンチカクタス。

いつもは先行していた馬ですが、今回は中団から。

しかしペースが速く先行馬に不利なレース展開だったので、

北村騎手のファインプレーと言えるでしょう。

この馬の特徴を一言で言うと、「切れないがバテない」。

このタイプでG1馬まで上り詰めたのはマツリダゴッホやマイネルキッツなど。

直線の長い本番では切れないのは致命的かもしれません。

前々でスタミナを生かす競馬をしてほしいですね。


2着にスピードリッパー。

この馬も中団から。

フレンチカクタスには及びませんでしたが、

2着に入り賞金加算&桜花賞出走権をゲット。

しかし、この馬を含め、フィリーズレビューはあまりレベルの高いレースではありませんでした。

レーヴディソール、ダンスファンタジア、ホエールキャプチャのレベルには到底届きません。


3着はエーシンハーバー。

パフォーマンス的には上位2頭と変わらず。

権利は獲れたものの、本番では厳しいか。


4着にドナウブルー。

またこの馬が1番人気だったのですね。

白菊賞でもの凄い末脚を見せたことで人気になっているのでしょうが、

白菊賞は超スローペース。

通常の重賞レースのラップタイムとはまるで違います。

確かに切れる脚があるのは間違いないのですが、

速いペースではその脚が繰り出せるとは限りません。

スタミナ面での成長があって、ハイペースでも切れる脚が出せるようになれば化けるかもしれません。




それではまた!