新潟外周りと超スローペース | ラップ分析家「結城智晴」

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ラップ分析家「結城智晴」による競馬予想・コラム。

こんにちは。

結城です。


こんなコラムを発見しました。

新潟芝1600mのラップ/須田鷹雄/回収率向上大作戦


そうなんですよね。

新潟外回りの直線ではしばしばこのようなラップタイム形態が見られます。

このコラムでも書かれていますが、要因は


・平坦なコースでスタミナの消費が少ないこと

・溜めに溜めて追い出すこと


さらに、「直線が長いから直線で巻き返せばいい」という騎手心理から道中がスローに流れやすいことも要因の一つだと言えます。



基本的にスローペースは前が有利だと言えますが、

あまりにスローすぎると実はそうとも言えなくなってきます。


先行策、逃げに出ている馬というのは基本的に瞬発力があまり無く、スタミナタイプが多い。

逆に差しに回っている馬はスタミナより瞬発力が勝っている馬が多い。

(もちろん様々な馬がいるので例外はたくさんいますが・・・)


「スロー気味」のペースならばスタミナもある程度は必要になり、差し馬の末脚の切れ味も落ち、先行有利となりますが、「スタミナなどいらないほどのスロー」の勝負になると差しと先行の有利不利はなくなります。


今年の日本ダービーはまさしくこれに当てはまるレースでした。

あれだけのスローペースになったのにも関わらず、勝ったのは4コーナー11番手から差してきたエイシンフラッシュ。

4コーナー5番手以内にいて5着内に残ったのはゲシュタルトだけ。

スローにし過ぎて先行馬のアドバンテージがなくなってしまったレースの代表格と言えます。



新潟競馬場の話に戻りますが、新潟外回りのコースではこの「スタミナなどいらないほどのスロー」が頻繁に起こっているということだと思います。

ラスト2F目が非常に速くなるということはスタミナを持て余しているということ。

スタミナの消費をしにくい平坦コース、スローになりやすいコース、長い直線のあるコース。

これだけ条件が重なればそれも仕方がないかな、とも思います。


題材にあげたコラムでは新潟マイル戦を対象にしていましたが、外回りコースならば他の距離でも起こりうることです。

2000mなどになると距離が長い分スタミナを消費するので、「スタミナなどいらないほどのスロー」とまではいかないことが多いですが・・・。


果たして今年の関屋記念はどのような結果が待っているんでしょう。

ラスト3Fのラップタイムにも注目です。


それではまた!