・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。
薬草魔女SHOKOです
人にも地球にも優しい循環を実現する
”エシカルコスメ”を広げる活動をしています。
・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。
【レポ①】オーガニックコスメMURASAKIno発売記念レセプションパーティーの続きです。
先日のレセプションパーティーの後
貴重な国産在来種紫根を使った
紫根染め体験をさせていただきました。
紫根はムラサキという植物の根の部分をさします。
シコニンという色素をもっており、
非常に鮮やかな紫色の色を出してくれます。
この日本ムラサキは、地球温暖化の影響で
30年以内に絶滅する恐れがあり
レッドデータブックに指定されているぐらい
希少な植物です。
しかも日本ムラサキは、発芽率がなんと3%!!
非常に育てるのが難しく、
中国などでも2600年前から
色んな医薬本などに残っているそうなのですが
その全てに
「結局なんだかんだ言うけど、正確な栽培方法はわからない」
と書いてあるそうです(笑)
現代の技術をもってしても
どうやったらムラサキがたくさん育つのか?
そのメカニズムは解明されていません。
そもそも育てること自体が、とっても難しいのですね。
天然の植物色素の中で、
こんなに鮮やかな紫色に染まるのはこの紫根だけ。
だから、昔の朝廷は決められた土地でしか
ムラサキの栽培を許さず、
その土地を柵で囲い
門番を立たせて、栽培を管理していたそうです。
そして、当時は天皇家などの高い人にしか
紫根で染めた服を着ることは許されませんでした。
なのでこの紫色は
「禁色(きんじき)」と呼ばれていたそうです。
それぐらい昔から貴重だった紫根。
お話を聞いて、俄然その歴史の重みや、
貴重さや大切さを感じながら
紫根染めを体験させてもらいました。
染めるのはシルクのハンカチ。
紫根は麻や綿などの植物素材よりも、
シルクなどの動物性素材のほうが
シコニンが繊維によりからみつきやすく、
鮮やかに綺麗に染まるそうです。
まずは紫根を度数が高い
無水エタノールにひたします。
すると、浸した瞬間から
非常に鮮やかな赤紫色が出てきます。
そうして、
紫根から色素を抽出している間に
シルクのハンカチにビー玉などを
輪ゴムでとめたりして、模様を作ります。
そのハンカチをアルミ媒染液につけます。
草木染をする場合には
主に金属系の焙煎液につけるのが常識なのですが
椿科の植物の特性として、
根っこを灰にしてアクにしたものが
アルミニウムの成分を含むらしく
滋賀で有名な政所茶(まんどころちゃ)という
お茶(椿科)を利用して
この焙煎液も、植物性のものから
いずれ手作りできないか??と
お話されていました。
本当に素晴らしいですよね!!!
そして、70度ぐらいにあたためた
紫根液につけて、数分つけおきます。
すると、なんということでしょう~~!
(劇的ビフォーアフター風ww)
ビックリするぐらい鮮やかな紫色に染まっています。
それをさっと流水で洗い流すと
こんな感じに!!
できたーー♡
初、紫根染めです!!
今年、藍染をした時も感動しましたが
本当にびっくりするぐらい綺麗な色!!!
これを数回繰り返すと
より濃い紫色に染まっていきます。
わたしは明るい色が良かったので
一回だけに留めておきました♫
天然の色でここまで鮮やかな色を出せるなんて
本当に驚きです。
そしていつのまにか新聞に載るという(笑)
改めて、今回は『紫根』の魅力に
どっぷり使った日でした。
そのものがどういうところからきて
どこへ行くのか??
やはり、エシカルの根幹である
”循環のストーリー”を知っているのと知らないのと
本当にありがたみが違います。
貴重な体験をさせていただき
本当にありがとうございました♡
薬草魔女拝(^人^)
人にも地球にも優しい循環を実現するために
■自己紹介
大学卒業後、化粧品営業・エステ・美容部員を経て美容業界に従事する中、女性を美しくするためのツールが、お肌だけでなく、地球環境にも負担をかけていることを知り、手作りコスメのノウハウやレシピを独学で習得する。
お肌にも地球にも優しい化粧品を手作りするスクール「ethical cosmetic」を立ち上げる。
延べ5000人以上の女性にアドバイス・指導してきた経験による幅広い美容知識と、手作りとは思えないクオリティの高いコスメは、多くの女性に支持され、 現在、全国で手作りコスメの講座や手作りコスメを普及するためのイベントなどを定期的に開催し、エシカルという考えやライフスタイルを広めるための活動を行っている。意思を継ぐ受講生は全国で活躍し、少しずつ日本での輪が広がっている。