Color from JAPAPN -82ページ目

Jim Croce - I Got a Name

Jim Croce - I Got a Name

















この曲があったおかげで、何度涙をこらえて生きて来られた事だろうか。

絶望と劣等感の中、この曲の励ましで生きてこれた。

Moving douwn the highway

rolling me douwn the highway

その歌詞でジム・クロウチは、世の中の主流なんかにのらず

自分らしい生き方を貫け、自分で好きなように生きろと教えてくれたと思う。

俺もその道を選んだ、

自分を信じて日本を飛び出した。

首輪を喜んでサラリーマンで生きるか?

自由を求めて、鎖を引きちぎるか?

ジム・クロウチを信じた俺にとって、答えを出すのは簡単だった。





旅行者に優しいアメリカは


定住しようとする黄色人種にとっては苛酷だった


自分の生活圏に住みついている事を知った


WASPは俺たちに線引きを心得るように


とたんに差別してくる


L.A.やハワイの観光地を見なれた日本人には解らない


そういう一面を、アメリカは持っている






しかし、どんなに人種差別されても

希望する企業に入社できたと

嬉しそうにスーツを着てネクタイをする奴らと一緒に

満員電車に乗り込むよりは、ずっとましだった




信じる道を、好きなように生きる自由は、想像以上に苛酷だった。

見せかけの安全と食を約束された熱帯魚の水槽でなく、

広い海との違い・・・・・・・・・・・・





本当の自由は、大きな代償をいつも求める
安全も、水も、いつも高価な値段だった。


アメリカからメキシコに南下すると
更にそれは高価だった


沢山の物を失った



それと引き換えに


逆に大切な物も学んだし、手に入れた


ジム・クロウチが俺の背中を押してくれなかったら、


できなかった事だ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




I got a name


これはジム・クロウチが

Time in a bottle という曲で全米のヒットチャートで3位をマークしたあとで
リリースしたアルバムのタイトルになった曲だ
そして、この曲がじわじわとヒットし始めた矢先に
ジム・クロウチは飛行機事故で帰らぬ人となる
若干三十数歳の人生だった


たった、全米ヒットチャートの3位で喜び
I got a name(名声を得た、有名になった)
とは、なんと謙虚な男だろう


謙虚だが、誠実に魂を歌い続ける
この不器用な男のメッセージを、おれは受け取った
真正面から受け止め、そして実行に移した


歌詞の3番に
Like a fool I will and always be
I got dream   I got dream

そういう歌詞がある。
意訳として、
愚か者のように
愚かな道を選択し敢えてバカであろうとしてきた
そして夢を手に入れた



ここで俺は、
エリートコースなんてサラリーマンのつまらない道は捨てちまって、
バカだって言われても、好きな事やりに日本を飛び出してみろよ
そうすりゃ、夢が手に入るぜ・・・・
そう言われたと思った。




Oh I know shaere that if you want me to if you going my way I'll go with you.

お前が一緒に来たいなら、一緒に俺と行こうぜ!



成田から飛び立つ時、ウォークマンの中には
このジム・クロウチの
I got a name
が、入っていた。


これが一番大切な、俺の出発の道連れだった。







I got nameは大きく俺に響いた。


このメッセージを受け取ったのは、ジムの死後数ヶ月後だった。
そう、同じ時代にいたのに、俺がジム・クロウチを知ったのは
彼の死後だった。
俺たちはすれ違ってしまっていた。


初めて買ったレコードアルバム名は
I got a name
邦題「美しすぎる遺作」(そんな邦題気恥ずかしいけど)



この曲は2つの映画のタイトル曲になっている

一つは
ジェフ・ブリッジス主演の「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
もう一つはアニメ(すこしHなアニメ)「フリッツ・ザ・キャット」


「ラスト・アメリカン・ヒーロー」は探しまくって、
VHSビデオを、やっと手に入れた。
映画挿入歌では、少し歌詞を変え曲も短く使われていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


OK


I got name


俺はしっかりメッセージ受け取った
そうして、バカの人生歩んだよ


だけど、後悔はしてない

・・・・・・


確かあと一週間後の9月24日
ジム・クロウチの命日となる


これから一週間、毎日俺はジム・クロウチを聞き続ける




Before the rain - Lee Osker

Before the rain - Lee Osker











今日のお勧めは
Before the rain - Lee Osker
例によってマネしん坊の俺はハーモニカでこの曲をコピーしたのだった。
アルトのハーモニカも持っていたので、1オクターブ下げてやってみたりもした、
しばらくあとでブルースハープを買い込んでみたが、
ラとシの吹き方が逆になっていて、吹きずらかったような記憶がある。



Lee Oskerのおかげで、ハーモニカはずいぶん得意だ。
ギターみたいに指の動かし方の練習をしなくても、
すぐに吹けるので、良いには良いのだが
唇がすれてきて、痛くなる。


熱中して練習しすぎて唇が切れて血が出た事が何度もあった。


Lee Oskerに話を戻して
ずーっと昔、資生堂のCMでLee Oskerの『約束の旅』という曲が使われていた
本当はこっちのほうがお勧めなんだけど、
残念ながら、こっちはYouTubeでまだ発見していない。



この『Before the rain』も、『約策の旅』も、失恋した時に出会った曲だ、

そーかー、あの時も失恋したんだった。

この間も、失恋したよな・・・・・・・・

・・・・・思えば失恋ばっかりの人生だな・・・・・・

いっつも失恋だよな・・・・・・・・・






Before the rainに話を戻して
レコードの収録ではこの曲の最後に雨の音がフェイドインで入ってくる。
そのさわやかな雨だれの音が、たまらなくいいんだけど・・・・・


その雨音は、失恋した俺の涙雨の音なんだぃ・・・・・!
・・・・・・・・うううううっ・・・・・・・・・・・・







Eagles - Hotel California

Eagles - Hotel California















昔はビデオなんかなかったから
このリードギターをどうやって弾いているのか解らなかった
あまり耳の良い俺ではないし
へたくそな腕でギターも可哀そうだった


それでもへたくそな俺は


このホテルカリフォルニアの
リードをコピーしようと必死になっていた
でもできなかった
どうして、この複雑に絡み合うようなリードの音が出せるのか?



ずっと後になって
JUN SOUND INという番組だったと思うけど
イーグルスの演奏の映像を見たのだった

リードギターが二人である事が解った


耳のお粗末な俺は、それさえ解らなかったのだ

・・・・・・・・・・・・・

あれから年月が流れ
いまだにHotel Californiaに聞き入っている


高音で心を揺さぶるような旋律は
今も俺の心を熱くさせる