第1四半期楽天決算について。
昨日の記事 では、あえて12月期の年度末決算をとりあげた。
では、現状はどうなのだろうか。
既に楽天の状況に注目している人はチェック済みだろうが、第1四半期の決算を受けて5月18日はストップ安である。
おそらく、楽天サイドは、これを見越しての木曜日発表としたのだろう。
余談ではあるが、基本、悪い決算は週末に出される。
最近は、投機的な商いが増えていることもあり、冷却期間をおいてもらいたいからだ。
通常なら金曜日でいいのだが(週明けまでの冷却期間で対応できる)、かなり悪い場合は木曜日に出す場合がある。
木曜日に出せば、ストップ安時点でのクールダウンが設けられ、翌週の相場につなげられる。
また、このあたりは、楽天KC(カード事業)の損失分による影響が大きいのは報道の通り。
別に全体としては数字悪くないのだが、より大きな成長見込(もちろん株価折込済)だった為、ストップ安となった。
よって、関係のある楽天市場事業についてのみで、再度決算を洗いなおしてみたいと思う。
なお、通販業には、季節要因が大きいので、基本は前年度の同期と比較するのが適当といえる。
(年末を含む四半期は、クリスマスなどもあり、流通総額が20%程度は増加する)
流通総額は前年同期比の29.4%と順調に成長。
ユニーク購入者数が473万人/四半期で、これも28.5%増(前年同期比)。
注文件数は、+40.4%(同)ということで、客単価は若干落ちている(8300円⇒8100円)ようだ。
価格競争がモール内で継続して行われていると見て間違いないだろう。
出店数は19.539店(+20.0%、前年同期比)ということで、流通総額の増加分より低いのも評価できる。
退店数も前4半期比では-25%(実は、ここはレトリック込み。前年同期比に直すと退店数は約8%増)。
楽天出店者にとって、状況は改善されているといえる。
また、退店数こそ減っているものの、がんばれプランへの移行もでてきている。
2006年10月より2007年3月までの他プラン⇒がんばれ移行店舗数は、162店。
逆パターンは27店と少なく、赤字店舗は固定費の削減にうごいているとみられる。
新規出店もがんばれプランが中心で、新規出店のうち、9割程度ががんばれプランである。
お試し出店的な要素が強いからだろうが、今後、他プランへの移行は、店舗展開における重要な要素(=楽天での成功率)なので、追ってチェックしていきたい。
以上、総括として、楽天市場出店者にとっては、現状維持、もしくは上向の情報が含まれていたと考えてもらってよい。
これから出店するのにも、悪くはない状況だが、オリジナルの商品でない限り、価格競争が発生する可能性は十分念頭においてもらいたい。