香りと、養生と、やわらかな記憶の話。50代ひとり暮らし。

香りと、養生と、やわらかな記憶の話。50代ひとり暮らし。

レトロ寄りの香水と香りものコスメが好き。
気血両虚のやや気滞。
最近古い家に引っ越して、小さな庭を楽しんでいます。
昔の思い出などもときどき綴ります。
コメントはお返しできませんが、読んでくださるだけで嬉しいです。

50代、ひとりで古い家に暮らしています。
お気に入りの香水や漢方の養生、植物など
心と身体をそっと整える工夫、
自分を大切にする生活を綴っていきたい。

香水はレトロ寄り。
漢方は気血両虚プラス気滞。
植物は香りのある花が好き。
古着やDIYも好き。
そんな、忘れてしまいそうな小さな日々を
書き留めていこうと思っています。



こんな日にふさわしい。

もう入手できないのが本当に残念です。


ゴールドのラメに

ロングドレスの女性のスノードーム。

クリスマスのイメージです。


香りもこっくりと甘いチュベローズ。

チュベローズはかつて媚薬とも

呼ばれたそうですが

その女性らしい甘みと

艶めかしさには納得です。


トップはフルーティを感じさせる

柔らかさとフレッシュさで透明感があります。

そこから圧倒的なチュベローズ。

華やかに花開いた花弁を思わせるような

蜜まで想像させる甘み、存在感。


チュベローズは私の中では

クチナシとイメージが重なります。

白く甘く濃厚な

それでいて青味を感じる重みのある香り。

透明感というよりスモーキー。

この香りもシャネルのガーデニアに

少し雰囲気が似ています。


チュベローズの白く甘く青みがかった重さ。

イランイランの甘い重さと

アイリスの柔らかさ、重なるスパイスと花々。



フラジャイル。

儚さ、壊れものの意味です。

強い甘さと繊細なネーミング。

内側の脆さ、危うさが色香に

見事に変換されています。


とても濃厚で女性性を

自身に確認させるような香り。

男性から見た女性、ではなくて

自分自身の女、を誇るような。

媚を売るのではなく

背筋を伸ばして己を誇る、というような。

強さと脆さとの両立。


ときどき寝香水に使うので

寝室に置いてあります。

ほとんど観賞用ですが。
(最初は開け方がわかりませんでした)

職場につけていく香りでは

ないように思います。

寝香水か、外食でないデート用ですね。

私は自分自身のために使いたい。

香りも知らずに購入。

開封してどきり、としました。
どこかせつなくなる甘さです。

昔の恋を思い出すような

胸の痛みを思い出す甘さ。



トップ:イタリアンタンジェリン・コリアンダー・ジンジャー・チュニジアンオレンジブロッサム・スターアニス・ブルガリアンローズ

ミドル:カーネーション・チュベローズ・アイリス・ジャスミン・インディアンジンジャー・イランイラン・ローズ

ラスト:アンバー・シナモン・ムスク・バニラ・シダー




今日も静かな時間を

一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。

あなたの日々にも

柔らかな香りが流れますように。


更新は不定期ですが

香りや漢方のことを綴っています。

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ときどき娘とお酒を飲む

予定のない週末の夜
メイク動画を観ながら甘いお酒を飲む
眉は下のラインから始めると形が決まる
セザンヌのアイブロウペンシルを2人で使いだす
途中から2人でずっと喋り続けて
メイク動画は流れるだけ。

ふたりしてふらふらする
訳もなくくすくす笑う
ナッツとチーズがなくなって
常備菜をおつまみにする

ポテトチップスが欲しくなって
夜の10時にコンビニまで2人で行く

近所のお稲荷様の前を通るとき
2人して必ず小さく頭を下げる

ポテトチップスと缶チューハイと
プリンとアイスと明日の牛乳を買って帰る

コンビニからの帰り道
たまに娘と手を繋ぐ
この子は少し心許ないのだろうと思う
寂しさを受けとめてくれるひとが
この子にはいるのだと安堵する
それが母親でも、いないよりはずっといい










 

今日はわたしのこどもの授業参観でした。

仕事の合間を抜けて
授業参観に行ってきました。

廊下でおしゃべりしているお母さんたちに

曖昧な会釈をしながら教室に入ります。

 

わたしのこどもは

背筋を伸ばして座っていました。


給食袋の紐が長いようで

袋が床に着いています。

あとで紐を直さなくては。


黒板の上には、目標が掲げられています。

 ・みんなにめいわくをかけない

 ・なんでもじぶんでする

 ・さいごまでやりとげる

 

わたしのこどもは、まだ7歳です。

 

 

廊下に出ると、窓が開いていました。 

学校からの景色は

どうしていつも似ているんだろう。

わたしの通っていた学校は

ここから数十km離れた町にあります。


廊下に並べられたお道具箱。

吊り下げられたレモンの石鹸。

昇降口のがたがたする足元。


給食室の前を通って、足早に仕事に戻ります。

車の前で振り返って校舎を眺める。

 

わたしのこどもはきっと

背筋を伸ばして座っているのでしょう。

 

 

水のように掴みどころのない

形容の難しい香りです。

揺らぎ感のあるボトルと香りのイメージも

フィットしています。

ペアフレグランスになっていて

オムのボトルと

ぴったり合う形になっています。

意外に求めやすい価格も嬉しい。



水を含んだ森林のような、

水分をたっぷり含んだスイカの

滴る果汁のような。

透明感のある爽やかさですが

ただの爽やかさではなくて一捻りある感じ。


トップはスパイシー。

柑橘が香った後に

スイカの甘さとウォーターリリー。

すっとするのはミント。

蜂蜜というよりは

砂糖水のような甘さもあります。

そこからフローラルと

瓜っぽい甘さが重なります。

ラストは石鹸ぽいですがウッディも感じる。



フローラルを前面に感じる時もあれば

瓜の甘み全開の日もあります。

天候や湿度、体温により香り立ちの変化が

激しい香りだと思います。


一見爽やかな個性のない香りと

思われるかもしれませんが

以外にクセのある香りです。

瓜、アクア系が苦手な人はちょっと厳しいかも。

でもこのクセがたまらないのです。

薄く肌に馴染ませると

淡い水を纏ったような

肌の上に柔らかな香りたつ層ができるような。

うまく付き合うのが難しいからこそ

この香りを乗りこなしたい。




トップ:ライラックグリーン・フロストウォーターミント

ミドル:ウォータージャスミン・ホワイトウォーターリリー・アマリリス・パラダイスシード・ホワイトピーチ

ラスト:ブルーシダー・バニラポッド



今日も静かな時間を

一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。

あなたの日々にも

柔らかな香りが流れますように。


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サンタマリアノヴェッラのポプリ。


ちょっと自分に優しくしたいとき。

大事な友達の祝い事。

そんなときに選ぶのがこの香りです。



開封した時には完全にドライではなくて

ミドルウェット(そんな言葉あるのかしら)。

少しお皿に取り分けたら

残りは密封して保存。

綺麗なボトルに入れてもいいかな、と

思いながらこの後ジップロックに入れます。



開けた瞬間の立ち昇る香りに毎回思うのは

あれに似てる

実家の母が飲んでいた漢方の中将湯。

あちらも和漢方だからハーブといえばハーブ。

そういえば中将湯には

チョウジが入っていました。




ポプリのレシピは企業秘密だそうですが

ローズマリーやエニシダ、ひまわり、

バラの花びらなど

10種類をブレンドされているとのことです。

果実も入っています。

樹脂も入っているそう。

そこに精油を加えて

熟成させているそうです。



ひまわり入っているのかな。

チョウジ(クローブ)は入っていそうです。

樹脂はミルラかフランキンセンスか。

ベンゾインじゃないような。

ポプリの中身を確認しましたが

樹脂っぽいものは見つからず。

薔薇の蕾かな。

何かの果実も。

ついつい毎回鼻を寄せて

香りを楽しんでしまいます。

指先でポプリを突いたりもすると

指先に香りが移るのも好き。 



「中将湯」と思いながら

お皿に開けてしばらくすると。

部屋には凛としてスパイシーな馥郁とした

サンタマリアノヴェッラ特有の香り。



甘さはありません。

フローラルのわかりやすい

柔軟剤や芳香剤に慣れた鼻ならば

びっくりするかもしれません。


ベースがサンタマリアノヴェッラだな、と

はっきりわかるのですよ。

オーデコロンにも共通するベースです。

サンタマリアノヴェッラを一度でも

使ったひとならばわかるあの香り。

決してフェミニンではなく

なんとも言えない薬草感満載の香り。


トップは中将湯、

または湿布っぽい匂いさえします。

柑橘と精油のハーモニーで

あの香りになるのだと思う。

ローズマリーとラベンダーと

あとなんでしょう。

そこから最初の勢いが薄れた頃

サンタマリアノヴェッラ特有の

お香っぽい落ち着きが漂い始めます。

サンダーロの辛さに似ている。

でももっと重層的。

数日するとスモーキーさもほんのり。

墨を磨ったときや沈香も連想します。

一保堂の炒り番茶も思い出します。

京番茶独特のスモーキーな

煙草のような香り。



フェミニンではなく

ただただ静かな大人の香り。

寺院や伽藍を連想します。

フレグランスのポプリと

基本的には同じ香りです。

フレグランスの方が香りの変化が早い。

体温のある身体に付けるからか

香り立ちが柔らかい印象を受けます。


最近私はシルクのナイトキャップを

使用しています。

ふと思いついてポプリのお皿に

ナイトキャップを被せてみました。

夜になるとナイトキャップに

ほんのりポプリの香りが移って嬉しい。

そして朝になると

ほんのり髪に香りがついて嬉しい。


これ、「あさきゆめみし」で見たかも。

香を焚きしめて衣に香りを移すアレですね。


表面が乾いてきたな、と思っても

混ぜればまた香りが復活します。

香りが飛んだな、と思ったら

少量を追加します。

霧吹きで水分を与えても香りが復活します。


それにしても。

袋を開けたとき

「なかにカブトムシの幼虫がいそう」と

毎回思ってしまいます。

天然素材ということで。



香水は自分へのご褒美、

或いは欲望に勝てなくて買うのですが

このポプリは自分に

優しくしてあげたいときに買います。


これはまず寝室と玄関に置きたい。

朝起きた後

髪にほんのりポプリの香りがすると幸せ。

帰宅時にあの香りがするのも幸せ。


そう、これは必要経費なのです。

しかたないのです。

自分を労るために必要なものだから。



今日も静かな時間を一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。


あなたの日々にも、柔らかな香りが流れますように。


















イタリア語で「キス」の意味です。

いまどきのライトフレグランスではない

濃く甘い大人のフローラルフルーティ。


強い甘さはケーレックスに少し似ているかも。


アーデンのレッドドアにも。


アーデンのレッドドアの方がより都会的、

ケーレックスの方がより南国感があります。


イルバチオはこの2つより

健康的な色気を感じます。

湿度の高くない、嫌味のない艶感。



トップの濃密な熟した果実の甘さから

ミドルからラストにかけての

柔らかなフローラル石鹸になる変化が

たまりません。

フリージアに重なる

ピーチとメロンとハニーサックルが強いかな。




強い香りなので毎日使うのは躊躇しますが

寒い季節になると使いたくなります。

春先にふんわり纏わせるのも好き。

腰のあたりに付けておいて

入浴時にほんのり香りが立ち昇るのも素敵。


いかにもイタリアっぽい香り。

嫌味のない色香、

洗練されすぎていない女性らしさ。

ミドルからラストの変化がたまらない。

本当に好きな香りなのです。


トップ:フリージア・ハニーサックル・ローズ

ミドル:ピーチ・メロン・アイリス・ラベンダー

ラスト:サンダルウッド・アンバー・ムスク



今日も静かな時間を

一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。

あなたの日々にも

柔らかな香りが流れますように。


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ひとつの香りが

今の自分とは違う場所へ

連れていってくれるような感覚。


エリザベスアーデンの レッドドアは

まさにそのような香りです。

大人の女への扉。

派手ではないのに存在感があって

ドレッサーの上に置くだけで

気持ちがときめきます。



扉の向こうは

見事なフロリエンタル。

最初にふわりと広がるのは

クラシックなフローラルブーケとフルーツ。

レッドドアらしさを醸し出すアニス。

ローズやジャスミン、イランイランの

クラシックな白い花の香り。

少し昔の外国映画を思わせるような。

そこにほんのり蜂蜜の丸みが重なって

厚みのある、女性らしいふくらみが出ます。

濃密な、だけれど懐かしい

奥行きのある香り。

ここが最も“レッドドアらしい”ところ。


やがてサンダルウッド、

しっとりと落ち着いたウッディとムスクが

柔らかく漂い肌の上で温かくなじみます。

夜の静かな時間が似合う。


香水にあまり詳しくない男性も

大人の女性ってこういう香りだよね、と

自然と思い出してしまうような

記憶を揺らす香り。


私はこの香りを使っていて

年齢を重ねるほどに

肌のうえで香りの角が取れてきて

ふんわりと“香りの柔らかさ”が

出てくるようになりました。

不思議な香り。

若い頃に「強くてダメ」だと思った方も

ぜひもう一度トライしてほしい。

最近はフルボトルが入手できませんが

ミニボトルはまだ購入できるようです。


でゆっくり楽しむのもおすすめです。

寝香水にもぴったり。

銀幕の女優になった気分。

シャネルのNo.5ほど

アルデヒドが強くないので

おばあちゃんの鏡台、という

感じではありません。


香水を“纏うためだけのもの”ではなく

“お守りのようにそばに置くもの”としても

楽しめる香りです。


トップ:オレンジブロッサム、プラム、ピーチ、アニス

ミドル:ローズ、ジャスミン、ミュゲ、イランイラン、オリス、ハニー

ラスト:ヘリオトロープ、サンダルウッド、セダー、ムスク、アンバー、ベンゾイン



今日も静かな時間を

一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。

あなたの日々にも

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リコーダーがうまく吹けないとか

跳び箱があんまり好きじゃないとか
昇降口のそうじが好きだとか

 

飼育係になって

うさぎにえさをあげるのが楽しみとか
社会科見学のお弁当は

甘くない玉子焼きがいいとか

 

席替えしたら友達と離れちゃったとか
算数のプリントが見つからないとか
家に帰って筆箱をあけたら

友達の消しゴムが入っていて
急にいろんなことがこわくなっちゃったとか

 

あなたの毎日は

そんなことがいっぱい。






さすがプワゾンの一派。

ピュアと銘打ってはいますが

一筋縄ではいきません。


量と付ける場所さえコントロールできれば

アユーラのメディテーションを

連想させるような柔らかな香りになります。

透明感のある大人の香り。

艶っぽい肌の大人の女性。

少し肉厚な唇。

ウェーブのかかった長い髪。


湿度の低い日に

膝裏にうっすらつけるくらいが丁度いい。

なにも考えずに普通のフレグランスのように

肌にのせてしまうと多すぎです。

「オレンジのなまぬるい香り」

という印象になってしまう。

芳香剤のような。



トップはオレンジ。

南国感とも違う大人のオレンジが続き、

そのあとガーデニアの濃厚な甘さが

追いかけてきます。

濃密な花の香り。

全体にジャスミンが強く出ています。

また、スモーキーというかモワッとしたものを

感じてしまいます。

アンバーかな。

そこにソーピーが重なります。

全体に香りが強く、持続力もあります。


ヒプノティックはわりと好きなのですが、

こちらは使いこなすのが難しそう。
万人向けの香りではないと思います。

上手に付けこなすことができると
上品で艶っぽい、かつ透明感のある香りです。

ピュアプワゾン、結構ハードルが高いです。

だからこそ

チャレンジしてしまうのですけれども。




トップ:ジャスミン・スウィートオレンジ

ミドル:オレンジブロッサム・ガーデニア

ラスト:サンダルウッド・ホワイトアンバー



今日も静かな時間を

一緒に過ごしてくださって

ありがとうございました。

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