サンタマリアノヴェッラ ポプリ | 香水好きのあれこれ。

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パウダリー好き。ホワイトフローラル好き。オリエンタル好き。線香系、大好き。
メゾン系はわかりません。少しレトロ寄り。

サンタマリアノヴェッラのポプリ。


ちょっと自分に優しくしたいとき。

大事な友達の祝い事。

そんなときに選ぶのがこの香りです。





こちらも値上がりしましたね。

贅沢かな、と思いながらもこれは必要経費。


開封した時には完全にドライではなくて

ミドルウェット(あるのかそんな言葉)。

少しお皿に取り分けたら

残りは密封して保存。

綺麗なボトルに入れてもいいかな、と

思いながらこの後ジップロックに入れます。






開けた瞬間の立ち昇る香りに毎回思うのは

あれに似てる

実家の母が飲んでいた漢方の中将湯。

あちらも和漢方だから

ハーブといえばハーブ。

そういえば中将湯には

チョウジが入っていました。




ポプリのレシピは企業秘密だそうですが

ローズマリーやエニシダ、ひまわり、

バラの花びらなど

10種類をブレンドされているとのことです。

果実も入っています。

樹脂も入っているそう。

そこに精油を加えて

熟成させているそうです。


ひまわり入っているのかな。

チョウジ(クローブ)は入っていそうです。

樹脂はミルラかな。

フランキンセンスかな。

ベンゾインじゃないような。

ポプリの中身を確認しましたが

樹脂っぽいものは見つからず。

薔薇の蕾かな。

何かの果実も。

ついつい毎回鼻を寄せて

香りを楽しんでしまいます。

指先でポプリを突いたりもすると

指先に香りが移るのも好き。 





「中将湯」と思いながら

お皿に開けてしばらくすると。

部屋には凛としてスパイシーな馥郁とした

サンタマリアノヴェッラ特有の香り。





甘さはありません。

フローラルのわかりやすい

柔軟剤や芳香剤に慣れた鼻ならば

びっくりするかもしれません。


ベースがサンタマリアノヴェッラだな、と

はっきりわかるのですよ。

オーデコロンにも共通するベースです。

サンタマリアノヴェッラを一度でも

使ったひとならばわかるあの香り。

決してフェミニンではなく

なんとも言えない薬草感満載の香り。


トップは中将湯、

または湿布っぽい匂いさえします。

柑橘と精油のハーモニーで

あの香りになるのだと思う。

ローズマリーとラベンダーと

あとなんでしょう。

そこから最初の勢いが薄れた頃

サンタマリアノヴェッラ特有の

お香っぽい落ち着きが漂い始めます。

サンダーロの辛さに似ている。

でももっと重層的。

数日するとスモーキーさもほんのり。

墨を磨ったときや沈香も連想します。

一保堂の炒り番茶も思い出します。

京番茶独特のスモーキーな

煙草のような香り。

フェミニンではなく

ただただ静かな大人の香り。

寺院や伽藍を連想します。

フレグランスのポプリと

基本的には同じ香りです。

フレグランスの方が香りの変化が早い。

体温のある身体に付けるからか

香り立ちが柔らかい印象を受けます。


最近私はシルクのナイトキャップを

使用しています。

ふと思いついてポプリのお皿に

ナイトキャップを被せてみました。

夜になるとナイトキャップに

ほんのりポプリの香りが移って嬉しい。

そして朝になると

ほんのり髪に香りがついて嬉しい。

ジュレームの緑だったかな、

もう廃盤になってしまった

お香のシャンプーを愛用していました。

まさにあの香りが髪からするのです。


これ、「あさきゆめみし」で見たかも。

香を焚きしめて衣に香りを移すアレですね。


表面が乾いてきたな、と思っても

混ぜればまた香りが復活します。

香りが飛んだな、と思ったら

少量を追加します。

霧吹きで水分を与えても香りが復活します。


それにしても。

袋を開けたとき

「なかにカブトムシの幼虫がいそう」と

毎回思ってしまいます。

腐葉土、という言葉も思い浮かんでしまう。

天然素材ということで。




香水は自分へのご褒美、

或いは欲望に勝てなくて買うのですが

このポプリは自分に

優しくしてあげたいときに買います。


これはまず寝室と玄関に置きたい。

朝起きた後

髪にほんのりポプリの香りがすると幸せ。

帰宅時にあの香りがするのも幸せ。


そう、これは必要経費なのです。

しかたないのです。

自分を労るために必要なものだから。