久しぶりに訪れた日本の某街での出来事。
アフリカに戻るために午前中にPCR検査に行った。
その日の夕方に結果がでるので、なんでもいいから映画を観ることにした。
ちょうど3時間くらいの暇つぶしだけのハズだった。
1時間はランチ、その後ふかふかの椅子に座って、2時間くらいゆっくり休息兼映画鑑賞。
ちょうどいい時間の映画は「Our Friend」だった。
友情の話しだろうな。
暇つぶしに良さそうなタイトルだな。
眠たくなったら寝てもいいし。
ところが、
アメリカのがん患者の実話だった。
esquire エスクァイアというアメリカのメジャーな男性向け雑誌で連載、賞をとり、2019年に映画化された。
がんサバイバーとしては、この映画を観る「運命」だったとしか言いようがない。
平日の昼間だったからか、映画館はガラガラ。観客は全部で10人弱だった。
心を引き締めて、ちゃんと観た。
ターバンを巻いて、抗がん剤治療で髪が抜けた様子を演じる女優さんの眉毛がフサフサなのが気になった。 これは映画だから仕方ない。
原作が気になって、ネットで調べた。
ニコルは2012年に34歳で卵巣がんと診断され、2014年に息を引き取った。
ジャーナリストの旦那のマットと友人のデインがニコルの闘病生活を支える話しだ。
原作の作者はもちろんマット。
話しが進むにつれて、主人公がニコルではなく、友人のデインであることが分かってくる。
がん闘病生活は周りの人々の生活を一転させる。
闘病中の方、その周囲の方、くれぐれもお体をお大事に年末年始をお迎えください。