いねむり先生・その1 文章 | スイスで乳がん - Breast Cancer - Swiss experience

スイスで乳がん - Breast Cancer - Swiss experience

HER2陽性でした。治ったみたいです。
わたしもネット情報にくぎ付けになった患者の一人です。
スイスでのがん治療・対応について、
具体的な体験を書いていきます。
世界のどこかの誰かにとって参考になりますように。

ピンクリボン

麻央さんの事が、まだ頭から離れない。正直な気持ちだ。ブログの一読者、ましてや遠い謎の国にいるわたしでさえこんなに気になるのだから、海老蔵さんとご家族の方々の状況は想像を絶する。

 

ひとりの人間の存在は大きい。家族でも職場でも友人間でも、ひとりいなくなると、何かが変わる。本当にそう思う。

 

寝る

そんなこの頃よく思い出す小説は、伊集院静さんの「いねむり先生」だ。最愛の奥さん、夏目雅子さんを「がん」で亡くし、伊集院さんは心の病に罹る。ある友人から「いねむり先生」なる作家の色川武大さんを紹介され、旅行、競輪、麻雀等をとおして少しずつ立ち直っていく。

 

本

2009年に連載小説が始まり、漫画になり、テレビドラマにもなったそうだ。わたしは自分が2013年にスイスで「がん」になった頃、文庫本に出会った。なぜか、3回も読んだ。忘れられない表現が幾つかある。

 

そのひとつは、(文章は)「苦しんでしぼりだすから人の心を動かす」という内容だ。

 

確かに、麻央さんのブログも最近の海老蔵さんのブログも、だから人の心を動かす筈だ。文章が上手かどうか、更新の数が多いか少ないか、写真の良し悪し、また、このふたりが有名人だから、という理由だけではない。確かにアナウンサーも歌舞伎俳優も、人に何かを伝えるプロだから、ちょっと違う。

 

でも、「苦しんでしぼりだす」から読む側の心の深いところに届くのだ。

 

わたしは麻央さんのブログを、そういう感覚で読んでいた。

 

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー

わたしのブログはそこまでは届かないけれど、ちょびっと悩んで苦しんで、世界のどなたかに読んでもらっている。少し共感してもらえるのはうれしい。

 

ありがとうございました。

 

つづく

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