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さっきBBCで乳がんニュースが流れた。
今日、2016年7月15日(金)、ロンドンのThe Institute of Cancer Research (ICR)がストレスと乳がんの因果関係はないと発表した。そう言える科学的根拠がほぼ確立されたそうだ。
日々のストレスや大きな不幸(死別、離婚など)などのネガティブな体験は、物理的に乳がんを発生させないということだ。わたしのオンコロジストX先生もはっきりした原因は遺伝子検査だけ、と言っていた。![]()
長い話しを短くすると、基本的に統計だ。約10万人中 1,800人ほどが実際に乳がんになり、このサンプルによると、ストレスやトラウマを抱えた人もそうでない人も乳がんに罹った・罹らなかった、という訳だ。
こういう研究の苦労は、条件を一定にすることだろう。持病の有無、遺伝の可能性、食生活、肥満、運動不足、喫煙、飲酒等のさまざまな影響とストレスの有無は誰の身体にも混在するはずだ。ストレスも千差万別だろう。そんな環境で原因を確定するのは本当に難しそうだ。この研究は2003年に始まって、これからも10万人以上の女性を対象に計40年間続くそうだ。それくらいの時間は必要だろうな、と思う。
ニュースの最後に、「ストレスと乳がん発症は関係ないと分かって、具体的に何が変わるのでしょうか?」という内容の質問がでた。
そのとおりだ。言葉を換えれば、ストレスゼロでも乳がんになるし再発もするということだから、このニュースを知って気分を害する人は世界中にいるかもしれない。
回答者は、「心身の健康全般が大切」とサラリと言った。答え辛かっただろうと同情してしまう。![]()
「心身の健康」といえば、わたしは「がん」になってから渡辺淳一氏の「鈍感力」という文庫本を読んで、かなり気が楽になった。ストレスは病気の直接原因ではなくても、ストレスがない事は病気の回復に役立つと実感した。ちょっと前に「鈍感力」の話しをこのブログにも書いた。
いまでも、なぜわたしは乳がんになったのだろうと思い返す。告知はただショックだった。ストレスが原因だろうと周囲は勘ぐっていた事も知っている。わたしの職場は大丈夫だったけれど、仕事を辞めたり減給されたりした人もいる。こういう学術結果が出て、「原因はわからない」と明言されて、(乳)がん患者への社会的な偏見や差別的な見方が(あれば)少しでも減るとよいと思う。
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