![]()
ブログを書く「時間がない」と諦める前に、時間について常々思っている事を書いてみよう。
誰にとっても時間は大切だ。自分の楽しみ、仕事、勉強、子育てや介護、家事、健康診断などのアポ等、それに加えて休んだり寝るために貴重な時間をやりくりし、皆それぞれ忙しく生きている。![]()
わたしも人並みに「忙しい」人生を送ってきた。中高校生の頃は塾通いが忙しかった。大学生の頃は部活(山登り)
、社会人になってからは大阪での通勤と仕事に膨大な時間がかかった。今の職場はいろいろな国への転勤が仕事の一部のようなものなので、引っ越し、日本への一時帰国、出張等の移動にかかる時間は多い。実はもうすぐ転勤なので、雑用が山積み。![]()
![]()
一方いつも頭の隅にあるのは2013年の秋、アフリカ、南米、日本間を飛び回っていたある日突然、「がん」と告知されたこと。
休暇先のスイスでの出来事だった。とたんに、それまでしていたことはすべて吹っ飛んで、時間は「がん」のためだけにあった。
![]()
「がん」が時間を完全に牛耳った。
日本人はスイスを含むシェンゲン圏には90日までしか滞在できないのに、「一刻をあらそう」治療のためにスイスに残るべき、という内容の手紙を医者が役所に提出までした。こんなに速い「がん」があるなんてなんて知らなかったし、出入国規則を破るなんてあり得ないと思いこんでいたわたしは、人間の作った法律はこうやって人間が曲げるのか、とビックリしてしまった。
![]()
今だからこんなことをつらつらと書いているけれど、「滞在許可なし」の身分はとても肩身が狭かった。そして治療以外はする事がなく、誰からも必要とはされず「暇」なのも困った。用事もないのにわざわざ外に出かけて、何もせずに帰ってきたりした。そんな事をしているうちに、「滞在許可なし」と「暇」な時間には慣れて平気になった。![]()
ただ、この世での「時間がない」のには参った。
49歳で治療を始め、このまま死にかけでも50歳にはなるだろうと思いつつ、55まで生きられるかとオンコロジストのX先生に質問をしたら、はっきりした答えはくれなかった。
当たり前にあった筈の「時間がない」かもしれないと思うと、雑草がとても綺麗に見えたりした。
あわてて遺書の書き方をネットで調べていた。![]()
今のところありがたく「サバイバー」だ。52歳になった。人並みに時間をやりくりして生活している。そして、自分は60歳にはなると思いこんで、年金を数えて退職後の生活まで考えている。心の奥底ではきっと70歳くらいにはなるだろうとずうずうしく思っている。![]()
分子標的薬「ハ―セプチン」がなかったら今頃この世にいないのに。![]()
まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」だ。
ちょっと反省。![]()
つづく
こんなひとり言ですが、よかったらクリックありがとう。
![]()