radiko「伊集院光のタネ」視聴者からのはがき から着想し、短編小説を書きました。いや、ほぼパクリ(-_-;)
我が家の朝は、いつも母の完璧なタイムスケジュールによって支配されていた。朝六時に起床し、家族全員分の朝食を整え、僕と妹、そして父を順番に起こしていく。それが母の、そして我が家の絶対的なルールだった。
しかし、僕が小学生だったある夏の朝、その完璧な歯車が音を立てて狂った。
目を覚ますと、部屋が妙に明るい。枕元の時計を見ると、すでに針は七時二十分を指していた。いつもならとっくに朝食を食べ終えている時間だ。リビングへ下りていくと、そこにはパジャマ姿のまま立ち尽くす父と、不安そうにランドセルを抱えた妹、そして、人生で一度も見たことがないほど髪を振り乱した母がいた。あろうことか、母が寝坊したのだ。
「やばい、もう出ないと遅刻する!」
父は腕時計をチラリと見ると、ネクタイを締め直しながら玄関へ向かった。
「俺、朝飯は食べなくていいや。じゃあな!」
そう言い残し、小走りに家を飛び出していった。大人はそれでいいかもしれない。しかし、育ち盛りの僕と妹にとって、朝ご飯を食べずに学校へ行くなんて選択肢は存在しなかった。一日のエネルギー源がなければ、一時間目の算数で力尽きてしまう。
「僕たち、朝ごはん食べる」
僕が妹を代表してそう宣言すると、母の動きがピタリと止まった。ゆっくりと振り返った母の顔は、まさに「鬼の形相」そのものだった。目が血走り、口元は引きつっている。
「……ちょっと待ってなさい」
地を這うような声でそう言い残すと、母はドタドタと激しい足音を立てて二階へと駆け上がっていった。向かったのは、普段は滅多に立ち入らない奥の納戸だ。
数分後、母は両手に大きな段ボール箱を抱えて戻ってきた。リビングのテーブルにそれをドスンと叩きつけるように置く。箱の側面には、太いマジックで「避難用具・非常食」と書かれていた。母はバリバリとガムテープを剥がし、中から乾パンの缶詰と、アルファ米のエビピラフを二つ引っ張り出した。
「これ食べて!」
投げ出すように言われた言葉に、僕は思わず身を引いた。そして、僕は
「だめだよ母さん、これは災害非常時のための食料じゃないか。地震とかが来たときのために・・・」
すると母は、乱れた髪の隙間から鋭い眼光を僕に向け、きっぱりと言い放った。
「今がその、非常時だろ」
うふっと、笑って欲しい
昨日は7469歩で、活動量は294calでした。









