魏石岩屋(ぎしきのいわや):ここにもアテルイが居た!? | オヤジのおもちゃ箱

オヤジのおもちゃ箱

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

1泊2日の松本と安曇野の散策。

最終目的地は有明山神社です。⛩️

大王わさび農場の西側にあたり

北アルプスの山麓になります。

とても立派な神社で

今は廃寺状態ですが、かつて境内に隣接して

正福寺という寺院も存在していました。

 

 

古くから修験道が盛んな神社で

御神体は裏山の有明山です。

「有明」は北部九州の有明海を連想させる。

やはり安曇氏ゆかりの山なのか?🤔

 

 

神社から正福寺へ向かい

更に登山道のような細い道を進みます。↑

整備された道の両脇には石仏が並んでおり

古くから修験道の地であった事は明らか。

 

 

ほどなくして観音堂が現れます。

正福寺の岩上観音堂で

土台に岩が露出しているようです。

観音堂で行き止まりになった道を

右側から降りてゆくと・・・・・・・

 

 

こっ!これは!😲😳

巨大な花崗岩の岩屋が現れました。

「魏石岩屋」と呼ばれる古墳で

説明板には・・・・・・・

「魏石鬼八面大王という鬼が

立てこもったと伝えられる。👹

この岩屋は巨大な花崗岩で組み立てられた

穂高町有数の古墳(横穴式石室)である。

考古学者鳥居龍蔵博士は

全国的にも珍しい古墳であると推奨した。」

 

前回の大王わさび農場の記事で書いたように

安曇野には中央から侵略を受けた記憶が

現在でも生々しく残っています。

東北や九州でも似たような痕跡があるけれど

侵略された側がこれ程拘るのも珍しいのかも。

しかも、支配された地の領主が

手厚く鎮魂されています。👽

 

 

横穴の石室内部はこんな感じ。↑

八面大王は蝦夷のアテルイを彷彿とさせる。

前回ご紹介したわさび農場の石碑に書かれた

「大陸族の侵攻」が起きたとしても

すでに1,000年以上が経過している訳ですが

今でも地元の英雄として

人々の心の中に生きているようです。

余程強烈な出来事だったのでしょうね。🤔

 

安曇野のエッセンスは魏石岩屋だな。

間違いない!

 

松本、安曇野の散策記事は

これにておしまいです。