古いたてもの:前川國男邸 | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

先日、フランク・ロイド・ライトの美術展を見学したら

古い建物に興味が湧き始め

久々に‟江戸東京たてもの園”に出かけました。

ここは過去に何度か訪れています。

一番見たかったのは前川國男邸です。

園内の建築物の中では大のお気に入りです。

 

 

1947年に品川区の大崎に建てられました。

戦時中故、材料の調達は大変だったと思う。

まず目に飛び込んでくるのは切妻屋根ですが

中央の円柱も存在感をアピールしています。

物資が不足していた時代なので

電柱の廃材を利用したそうです。

神社建築の‟神明造り”を彷彿とさせます。

心憎い演出だなぁ~🤔

 

 

前川國男さんは日本を代表する建築家。

フランスのル・コルビュジエにも師事しており

あの丹下健三さんも前川事務所の出身です。

画像は2016年に世界遺産登録された

コルビュジエの国立西洋美術館(上野)。

そしてこの美術館の向かい側が

前川さんが手掛けた東京文化会館です。

 

 

とてもスマートな‟和洋折衷”だと思う。

当時は「敷地面積は30坪以下」という

建築制限があったそうです。

 

 

間取りは吹き抜けの居間を中心に

書斎や寝室が配置されています。😲

 

 

吹き抜けの居間は素晴らしい!

「さすが!」と感心してしまう。😃

貪欲なまでに光を取り入れようとしています。

照明はイサム・ノグチのデザインだとか。

我が家にも似たものがあります。

勿論、イサム・ノグチではありませんが・・

 

 

台形のダイニングテーブルは

前川さんご自身のデザインらしい。

なんで、こんな形にしたのかなぁ?🤔

 

 

中二階の様子。↑

これはコルビュジエ作品の特徴だといいます。

 

才能ある人の作品には

ある種の‟割り切りの良さ”を感じます。

しかも全体のバランスは保たれている。

普通なかなか出来ませんよ、こんな事。😀

 

 

キッチンは時代を感じさせます。

 

 

寝室の収納が機能的です。

後から拵えたものかもしれません。

真偽の程は不明です。

 

 

書斎にレトロな電話機が・・・・

オヤジが子供の頃はこの黒電話でした。

とても懐かしい!!😁

 

 

ソニーのポータブルテレビ。

これはとても欲しかった。😁

でも電波の受信機能は

褒められたものでは無かったと思う。

当時は「小さな画面」に映像が映る事に

とても興奮しました。

そう言えば‟ウォークマン”も

センセーショナルだったなぁ~🤔

 

なんでもコンパクトにしてしまうのは

日本人のDNAかもしれませんねぇ~