妻沼聖天山:えっ! これ埼玉県!! | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

1月7日に埼玉県熊谷市の

妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)を訪れました。

実はこちらには埼玉県唯一の

国宝建造物があります。

今迄全くのノーマークでした。🐮

 

 

とても有名な寺院なのでしょう。

やたらと駐車場が広い!

上の画像は貴惣門。

この佇まいはなかなかのもの。

俄然、期待が高まります。

(結果的には期待以上でした)😃

 

 

聖天山を建立したのは

齋藤実盛という平安時代の武将です。

源平合戦で非業の死を遂げたらしく

合戦前に自分の‟老い”を隠す為に

髪の毛を染めた事が伝わり

境内には髪を染める実盛の銅像があります。

義理人情に篤い実盛の生きざまは

尋常小学校の唱歌にもなったそうです。

へ~っ、知らなかったなぁ~・・・・・😲

 

 

本殿(↑)は1670年の大火の後

18世紀半ばに再興されました。

そして2012年に国宝として登録されます。

正面から見ただけでは

とても国宝とは思えないでしょう!

でも裏側が凄いのですよ~(後程)😁

 

 

本殿の唐破風部分に施された

「琴棋書画」(きんぴしょが)の彫刻。

中国の教養の嗜みとされる四芸の事で

「琴」は音楽、「棋」は囲碁や将棋

「書画」は読書と絵画を表します。

 

 

まだここらは序の口で

別料金700円を払えば本殿裏手の奥殿へ。

奥殿には目を見張るものがあります。

 

 

これ(↑)が奥殿。

国宝に指定されるのも頷けます。😍

 

 

日光東照宮から約100年後に彫られたらしい。

どうやら東照宮に携わった職人の

お弟子さん達が手掛けたといいます。

 

 

東照宮の文様は‟統治”を意識しており

威厳に満ちていますが

こちらは至って自由で庶民的。

世の中が平和なので

神様が遊びほうけています。↑😁

 

 

こちら(↑)は三聖吸酸

(さんせいきゅうさん)の図。

孔子、釈迦そして老子が

壺の中の酢を舐めています。

孔子、釈迦、老子はそれぞれ

儒教、仏教と道教を表します。

つまり「宗教が違っても、心理は同一」

という意味だな。🤔

 

 

彫刻は見事な出来栄えで

個人的には東照宮を凌ぐ技巧だと思いました。

そして何よりも見ていてオモシロイ!

顔の筋肉が緩みっ放しです。

上野画像の左側の子供は

何故かこちらを向いています。😁

 

 

みんなで大きな雪の塊を運んでいますが

中央部の子供は手がかじかんで

サボっているような・・・・・😆

顔の表情が絶妙に表現されている。

とても精緻な仕事ぶりです。

 

 

西王母と侍女。

侍女が手にするのが

千年の齢を保つという「仙桃」です。

古代遺跡で桃の種が出土する事があります。

中国から伝わった考えなのでしょう。

面白いのが、この「仙桃」を狙っているヤツが居る事。↓

 

 

上の画像の左側の邪鬼が

侍女を呼んでいるようです。

恐らく桃がお目当てなのでしょう。🍑

 

 

子供たちの獅子舞の様子。↑

黄色く囲った部分を拡大すると・・・・・

 

 

あっかんべ~してます。

最初は獅子に嚙みついているのかと思った。

これは良く考えられています。

右側の子供も良い味出してます。😃

 

まさか埼玉県に

こんなに素晴らしい国宝の彫刻があるなんて

想像だにしていませんでした。

日光の左甚五郎に飽きた方には

おススメのスポットです。

 

 

ご紹介したいものをもう一つ。

 

 

名物の稲荷寿司です。

山門を潜ったのは午前9時30分位ですが

既にお店は開店してました。

朝食代わりに1パック(460円)を購入。

余りの旨さにビックリ!!😃

今迄食べた稲荷寿司の中ではベストかも?

お寿司の方も彫刻に勝るとも劣らない。

稲荷寿司が好きな方は一度お試しを!

 

午後には長蛇の列が出来ていました。

 

だろうな。😆