正月に訪れた靖国神社。
今日は遊就館のお話です。
子供の頃、オヤジは軍事オタクだったので
展示を見ていると記憶が蘇ってきます。
昔から展示されているC56。↑
今回初めて気が付きました。
これはひょっとして
映画「戦場にかける橋」のモデルになった
タイの鉄道を走っていた機関車じゃないの?
そもそも「戦場にかける橋」自体
今の若い人は知らないと思う。😒
遊就館で希少性が高いのは彗星でしょう。↑
水冷エンジンの彗星が国内で現存するのは
ここ靖国神社の遊就館のみ。
1980年に日テレの協力で
ヤップ島から回収されたそうです。
戦前、日本はアメリカの技術協力で
航空機の開発を進めていた経緯があり
発動機はアメリカと同様に
空冷エンジンを採用していました。
しかしドイツと同盟を組んだ後
水冷エンジンの供与を受け
その結果生まれたのが彗星です。
ダイムラーベンツDB601を基に造られた
水冷倒立12気筒エンジンのアツタ。↑
アツタを手掛けたのは愛知航空機で
この会社は今でも存続しており
過去には軽自動車を製造していました。
戦時中の日本は良質な材料が手に入らず
工作機械もロクなものが無かったので
彗星のエンジンも複雑な水冷を断念し
実績のある空冷に切り替えられます。
彗星の上に吊るされているのは桜花。
所謂‟人間爆弾”で
一式陸攻という中型爆撃機から切り離され
滑空して標的に体当たりする兵器です。
見てると気持ち悪くなる。😓
ちなみにアメリカ軍は桜花に
「BAKA」とうコード名を与えていたらしい。
こういう兵器を開発する軍部なんて
本当に「BAKA」だと思います。
特攻兵器は他にもあります。
これは‟回天”という人間魚雷です。
これほど非効率的な兵力の消耗を行った国は
日本以外にあるのでしょうか?🤔
ハッチから乗り込む隊員の気持ち・・・・・
「お国の為」とは言え
死にたくないのが本音だと思う。
特攻兵器の中で意外と知られていないのが
震洋(しんよう)という小型のボート。
モーターボートに爆弾を搭載して
敵艦に体当たりする‟自殺ボート“です。
特攻作戦を考案した人々の中で
この作戦が戦局の打開に繋がると
本気で考えてた人は居なかったと思う。
むしろ本音は「戦争には負ける」でしょう?
でもそんな事を口に出せる筈もないし
何らかの打開策を決めねばならない。
そういった圧力の下で話し合うと
各々が考えているものとは
全く違う方向へ議論が進む事って
結構ありますよねぇ~🤔
長い事サラリーマンやってますから
手に取るように分かります。
こういう日本人のDNAが特攻を生み
挙句の果てには本土決戦を叫ぶようになる。
ゼロ戦の52型。↑
未だにゼロ戦を持ち上げる論調がありますが
落下傘も無く、装甲板は薄いし
エンジンは欧米の戦闘機と比べると
明らかにパワー不足です。
運動性能を評価する向きもあるけれど
低い動力性能を補う為に
機体を軽くしただけじゃないのかなぁ?
とある歴史学者が言ってました。
「歴史とは同じ過ちを繰り返す事」って・・