ノスタルジック2Days:クルマ遺産預かり人 | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

2月に開催されたノスタルジック2Days。

今日は関連記事の最終回です。

やはり最後はこういうクルマ・・・・・🇬🇧

 

 

1991年のベントレー・コンチネンタルⅢ。

北九州市の業者による出展です。

実はオヤジ、北九州市の小倉で生まれました。

そんな事はどうでも良いけれど

とにかくこのクルマ、状態は良さそう。

走行距離は僅か9,500㎞くらいだといいます。

この時代のロールス・ロイスとベントレーは

‟バッジエンジニアリング”といいまして

殆ど同じ兄弟車になります。

昔の日産セドリックとグロリアを

思い出して頂ければ分かり易いかなぁ?

見分けるコツはラジエターグリルでしょう。

ロールス・ロイスはパルテノン神殿を模したグリルです。

(画像8枚目)

 

 

内装の状態も素晴らしい!!

新車登録は1995年で

正規輸入元のコーンズで販売されたそうです。

1971年から1984年まで

ベントレーの2ドアモデルにも

ロールスと同じ‟コーニッシュ”

という名前が付けられていました。

しかしその後ベントレーの方は

‟コンチネンタル”と改名して

明確な差別化が図られています。

この世代のロールス・ロイスとベントレーの

2ドアモデルの生産台数は

ロールスの約4,500台に対して

ベントレーは僅か580台前後だとか・・・・・

当時人気の出なかったベントレーの方が

今では希少性が高まりつつあるのかも?

 

 

昔のクルマって、本当にシンプルです。

年齢を重ねて痛感するのは

本当の高級感は派手さではないという事。

やはり本物は人々が後世に伝えようとします。

つまり人類の‟遺産”という事だな。

自動車の世界で遺産といえば

なんと言ってもロールスとベントレー。

ドイツのBMWとワーゲンが

英国の二つのブランドを巡って

激しい争奪戦を展開したのも頷けます。

 

ちなみに画像のコンチネンタルは新車当時

3,800万円のプライスだったそうです。

気が遠くなるわい・・・・・・・・😲

 

 

お次はワクイミュージアムさんのブース。

旧車のイベント毎に、ワクイさんの出展には注目しています

画像は1975年のベントレー・コーニッシュ・2ドアサルーン。

先ほど述べたように1984年以前ですから

ベントレーも‟コーニッシュ”と呼ばれました。

 

 

1975年にオーナーが新車で購入されて

その後、ご家族が保管されていたそうです。

実質的にワンオーナーの車両だとか。

色は‟カリビアン・アクア”という名称です。

先にご紹介したオープンモデルと比較すると

ラジエターグリルのフィンが鍍金仕上げになっています。

黒塗りよりもこちらの方がベントレーらしい。

 

 

冷静に眺めると本当に野暮ったい佇まいで

お世辞にもスタイリッシュとは言えません。

しかし、それが‟イギリスもの”なのです。

こういうクルマに長く乗っていると

潮が満ちるように愛着が湧いて来ると思う。

そうなれば‟No Subsutitute”な一台ですね。😊

 

 

ベントレー・コーニッシュの2ドアサルーンは

総生産台数が僅か69台。

生産されたのは10年足らずですから

無理もありません。

お値段は13,000,000円あたりか?

 

 

ノスタルジック2Daysの最後に紹介するのは

1956年 ロールス・ロイス・シルバークラウド。

すんげ~! このオーラ!!😍😍😍

7つの海を支配した大英帝国の威光と言いましょうか

「世界を牛耳ったクルマ」という感じ。

1980年代までのロールス・ロイスを見ていると

ベンツが田舎車に思えてくる・・・・・

恐らくベンツはロールス・ロイスに

ブランド的な劣等感を抱いていたのかも?

ひょっとしたらその‟劣等感”が

マイバッハを復活させた可能性もあるなぁ~

 

 

現在のロールスはBMWの資本で運営されています。

経営が効率的になり業績も順調みたい。

しかし‟No Subsutitute”なクルマは効率とは無縁なもの。

昔の高級車メーカーは常に倒産と隣り合わせでした。

 

イギリスのミニもBMWの傘下です。

最近のミニもロールスも

‟イギリスもの”って感じが希薄になった気がする。

 

企業は利益が出ないと存続出来ないし

なかなか難しい問題ではあります。🤔

 

 

ワクイさんのブースにお邪魔すると

必ず思い出す館長のお言葉があります。

「クルマ遺産預かり人」

 

これが館長の‟Noblesse Oblige”・・・・?

 

 

最近目を通した涌井館長の書物。↑

クルマ好きにはおススメの一冊です。