安土城(後篇) | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

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画像は安土城の復元図。
城には疎いオヤジが見ても
この外観は奇抜であり、一種の異様さを感じてしまいます。
しかも、充分に“威圧的”です。
 
安土城の近くに、天守の5階と6階部分を再現した
「信長の館」という資料館がありましたので、覗いてみる事にしました。
 
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これは、5階の部分。
内装に金箔が惜しげも無く施されています。
仏教の経典に基づいた、宗教絵画が一面に描かれていました。
いろいろな意味を持った絵画だと思いますが、オヤジには良く分かりません。
ただ、信長は信仰心から描かせたのではない事は想像出来ます。
金と朱のコントラストは、かなり強烈ですよねぇ~
 
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天守6階部分の外観です。
総金箔張の最上階。
内部はこんな感じ・・・・・・・・・・・・・
 
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絢爛豪華の一語に尽きます。
信長は、“革命児“という言い方をされる事があるけれども
こういうセンスって、若干の“異常性”をも感じてしまいます。
まあ、常人だと天下布武をかざして
武力で天下を“もぎ取ってやろう”なんて思いませんものね。
 
ただ、最上階の“金ぴか”を見て
有る建物と人物を思い出しました。
その人物とは・・・・・・・・
 
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金閣寺を建てた足利義満です。
ブログで以前記事にしたように
義満も天皇を押さえ、日本の国王になろうとしていました。
現に、当時の中国から「日本国王」の称号を受けたそうです。
金閣の作りも、公家を表す初層(一階部分)の寝殿造りには
金箔がはられていません。
しかも、2層の、武家の象徴たる書院造より下層に位置しています。
公家を押さえようとする魂胆がミエミエですわ。
 
信長が金閣の事を知らない筈が無い。
参考にした可能性はあったのではないでしょうか。
 
天下統一まで僅かのところで
本能寺で、明智にクーデターを起こされる信長。
「信長暗殺の黒幕は誰だ!?」なんて考えると
いろいろと面白いけれど、要はこれだけの事をやったヤツは敵が多いって事だよな。
 
天皇を中心とした公家の勢力って、日本は半端じゃないほど強いよね。
2,000年を超える有史の中で、武士が天皇を封じ込めたのは
足利氏と徳川の二回だけ。
合わせて500年強ではないでしょうか?
それ以外は天皇が確固たる地位を占めている。
 
「最近天皇を国家元首にする!」なんていう
選挙公約を掲げた政党があるくらいだから推して知るべしです。
 
国のDNAなんて、簡単には変わらないものですね。
 
 
              http://blogs.yahoo.co.jp/ranpante37/34636211.html