【ウォーターポンプ組み立て】
これはおっさんによるNSR50との闘い。レストア記である。
備忘録として個人的に活用したい。
また誰かのために少しは役に立てばいいかな~、とも思う。
空気が乾燥するこの季節、いつの頃からか鼻血がよく出る
ようになった。しかも右側からのみ。毎シーズン5~6回は
鼻血ブーである。なんとかならんもんか。
さて今回のレストア記はいよいよウォーターポンプの
メカニカルシールレスキットを組み付けていく。
まずはヒートガンでベアリング挿入部を温める。
ベアリングの打ち込みはこの後出てくる青色のカラーをはめた
後のが良かったです。と言うのもベアリングがケースとツライチ
ではなく少しケースよりハミ出るためバイスで挟む時やプレス機
で平坦面に置くときに邪魔になるからです。まあどっちみち
画像の通りノックピンも挿しっぱなしなので平坦でない
ですけどね。
いきなりベアリング圧入済み。ベアリング圧入するときには
アストロプロダクツのブッシングドライバーで打ち込んで
います。
まれに治具を作って締めこんで入れるパターンもやります。
レストア記_4のブログでシャフトから苦労して取り出した
このギヤにキット付属のシャフトを圧入していきます。
またここでバイス登場。抜いた時と同じ組み合わせの適当な
カラーとコレットの組み合わせでグイグイ圧入していきます。
しばらく押し込むも入っている感覚がなくなっていき…
カラー変形しとるやん。耐えられなかったか。
カラーは諦めてコレット+コレットでグイグイ。
しかし当たる位置が悪くシャフトに傷が入り出す(傷は
リューターで軽く擦っておきました)。
あと0.5mmが入らない…。しっかり面当たりするように
ソケット(多分10mmだったような)を使用しグイグイ。
やっと入りました。見難いですが赤丸部分がツライチになる
必要があります。これでシャフトは一旦置いときます。
次にケース表側にキット付属の茶色いシール(奥にあるやつ)を
入れ(これは簡単)てから今回の最難関、青いカラーを入れます。
イキナリ入っちゃってます。最初はバイスで圧入しようと
思ったのですが上手くバイスに挟めず断念。ブレーキプレスで
圧入しました(肝心なところ画像なし)。
そしてもう一個キット付属のシールを入れます。
シリコーングリス塗ります。
向きはこの向きです。間違ってそうですがこの向きです。
ふぅ…。大変やった。
次にケース内側。シャフトとベアリングのはめ合い部分に
ロックタイトを塗布してシャフトを挿し込みます。ベアリング
内側の脱脂も忘れずに。それとメーカー推奨ははめ合い用、
高強度のロックタイト推奨です。私は手元にコレしかなかった
のでコレにしましたが真似しないように。
そしてケース表面に戻ってキット付属の銅ワッシャー
(シーリング目的?)を入れて…
ネジ部にカジリ防止剤を塗布します。本当はワコーズのスレッド
コンパウンドが良いと思いますが持ってないので私は手元にある
コレを使います。真似しないように。
最後にこれまたキット付属のインペラ(アルミ製、
CR80用らしい)を9.8Nでトルクレンチを使って締め付けます。
※メーカー説明では1.0kg-mとの表記です
これでウォーターポンプ部の組み付けは完了です。
手で回してみると…軽く回る感じはないです…
こんなもんなのか?
それではまた次回。