思い出をいっぱい作りたい | range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

2017年1月、中咽頭癌ステージⅣの告知から放射線化学治療を終えて、一旦会社復帰しました。再発して進行が早く手術が困難となり、抗がん剤による延命治療を選択しました。再度会社復帰した後、上咽頭にもガンが広がったため、オプジーボに切り替えて延命治療を行っています。

■思い出をいっぱい作りたい

 

この夏の思い出をいっぱい作りたい。


今すぐ死ぬわけではないけど、延命治療中でありいつ死ぬかは分からないということは自覚しています。

 

今を精一杯生きていこう、そんな生き方にさせてくれた、気づかせてくれたガンという病気は、実は考えようによっては幸せをもたらしてくれているのかもしれません。

 

重い病気や高齢になれば寿命ということを考えさせられると思うので、意識する時期が少し早くなったと思えば良かったのかもしれません。

 

そんな余裕を語れるのも安定した症状があってのことなので、今が一番のチャンスでもあります。ひとたび症状が悪化したり、がんに侵されることになればまたマイナス思考が渦巻いてきます。

 

悪化の勢いがある時は恐怖にさいなまれ気持ちをコントロールできなくなるので、悪くなったとしても進行がゆっくりであって欲しい。何とか気持ちを保つことが出来る範囲でと思います。

 

思い出話から脱線しかかりましたが、8/10は次男と富士山6合目まで登りました。来年の登頂目標に向けて、私自身そして次男もある程度の高地で体調異変など起こらないか確認のため、そして小学生最後の次男との思い出作りのためです。

 

実は次男が幼稚園年長の頃の6年前にもチャレンジしましたが、8合5尺のところで次男が頭痛になり高山病の兆候のため諦めて下山しました。その時私が次男を背負って下山したことを覚えているみたいです。今更ながらちょっと感動した様子で振り返っていました。

 

溯ること33年前、富士山6合目の山小屋でアルバイトをしていた話をしたら、興味が湧いたみたいで自分も富士山でアルバイトをしたいと言ってきました。

 

これまでもその話は何度かしたことはありますが、実際に富士山に行ってここの場所で(現在は土砂崩れで無くなっていて跡地)と見て小学6年生になり実感出来たのでしょう。


次男は更に7合目まで登りたいと気持ちが高ぶっていましたが、今日はここまでと癒して、来年は絶対頂上まで登ると宣言してました。

 

それから帰りの車中での話で、家にはどれくらいお金掛かるとか、電気代、水道代・・・など思いつくこと次々とどれくらい掛かるか聞いてくるので何のことかと思えば、少ししてから「パパ今何が欲しい?それか何が一番したい?」と聞いてきました。

 

「パパに長生きしてもらいたい、そして欲しいものを叶えてあげたい」と泣けることを言い始めました。そのために自分が働いてお金を貯めるのに必要な経費、出ていくお金を確認していたようです。

 

「もっと思い出を作りたい」と次男の口から出てきたので、次男なりに私の病気が気になっているみたいで、長生きできるのか心配しているんだなと思いました。

 

私は悟られないように「そうだね」と答えました。病気のことは忘れて以前のように沢山遊んで、思い出を作ってあげたいと思いました。

 

そして次男が帰宅途中何度も楽しかったと繰り返していたので、この企画我ながら凄く良かったと思います(^^;次男から1日の振り返りがある時は本当に良かった時なんです。

 

また次への目標、生きる希望が湧いてきました。