■振り返ってみると
今生きていることに幸せを感じています。そして私自身が生きたいと思う、その心を支えてくれた家族や周りの人への感謝を忘れないようにしたいと思います。
ガンの再発後は進行が速く、あっという間に手術が困難な状態となりました。手術しても根治は見込めなくなり、喉の機能を失うことで生活の質が大幅に落ちてしまう、そのような状態で延命の道を進んでも、残された家族を含めてそれが望ましい姿なのか考えさせられました。
そして選んだのは手術はせずに、分子標的薬と抗がん剤での延命治療、どこまで延命できるか自分でも分かりませんでしたが、意外とこの治療が効いてくれて、次のオプジーボの治療に繋げることが出来ました。
このオプジーボがまたいい感じに効いていると思われます。今年2月から始めて約半年になりますが、ガンが増殖している実感は無く、落ち着いた状態にあることは確かです。
しかし効果が見られるオプジーボもガンの突然変異には対応できなくなることがあるらしいので、いつかは効かなくなる時が来るそうです。
その時までにガンが消滅していなければ辛い時期を迎えることになるので、今の状態で延命してくれることは嬉しいのですが、その間にガンが消滅までしてくれることが一番の望みでもあります。
一旦は死を覚悟した状況からここまで回復、気持ちも元気になったことは喜ばしいことです。
会社に復帰した始めのころは、正直いつまで働けるのか自分でも分かりませんでしたし、そのような不安があっても自分に不利な状況となりそうでしたので、不安を口に出すことは出来ませんでした。
そんな壊れそうだった私が再発から1年後の夏を乗り切ろうとしています。夏休みを明日から取ります。海やプール、山へ行ったり夏のレジャーを楽しもうとまで思っている自分が凄いと思います。
死にそうだった人が、こんなに元気になっている。こんな人も居るんだと少しでも励みになればと思います。