1500年の歴史を持つと言う,心身を清める神事「御島巡り(七浦巡り)」
登山仲間と宮島一周トレッキングの下見も兼ねて,七浦巡りをしました。
海上からしか参拝できない神社もあるので船で巡りました。
今回は,撮影している写真での各神社のご紹介です。
七浦の概要
宮島桟橋を起点として,時計周りに浦・神社を列挙すると,
長浜神社(ながはまじんじゃ)
杉之浦神社(すぎのうらじんじゃ)
包ヶ浦神社(つつみがうらじんじゃ)
鷹巣浦神社(たかのすうらじんじゃ)
腰少浦神社(こしぼそうらじんじゃ)
青海苔浦神社(あおのりうらじんじゃ)
養父崎神社(やぶさきじんじゃ)
山白浜神社(やましろはまじんじゃ)
須屋浦神社(すやうらじんじゃ)
御床神社(みとこじんじゃ)
このうち,宮島の七浦・七恵比寿神社と言われるのは,長浜・包ヶ浦・養父崎浦を除く残りの浦・神社です。
神事としての御島巡りは,1日かけて浦々に祭られている神社を船に乗って島を右回りに巡拝するそうです。
養父崎浦神社では「御烏喰式(おとぐいしき)」の神事
須屋浦神社では、神烏への畏敬を込め,上陸して「直会(なおらい)の饗食」の神事
網之浦から上陸して、大元神社に参拝して終わりになるのだそうです。
お島巡りは厳島神社の祭神が鎮座の場所を探して、浦々を巡幸されたことにちなむ行事で、先導の役を果たしたのが烏といわれています。
大元神社の拝殿には、江戸時代末期から現在までの御島巡りの記念の扁額が奉納され、掲げられているそうです。今度,注意して見てみましょう。
神職の乗る御師船に従って巡る御島巡りには,なかなか参加できる機会はなさそうですね。
神事でなくとも,「厳島神社のご祭神となった三女神が宗像大社からやってきたとき、鎮座する場所を探し求めて島を一周した」という故事にちなみ,厳島神社へ参拝方法として,七浦神社をまわって心身を清める参拝方法=宮島七浦巡り(御島廻り)は昔から行われていたそうです。
まずは厳島神社から。
こちらは多くを語ることはないでしょう。
船から厳島神社へ上がって参拝できませんので,海上参道=こちらが正規の参道?の写真だけ。
船で鳥居をくぐるのは2度目かな。
最初は,1983年頃,昨日ブログに書いたRangeeでくぐった事があります。
セーリングクルーザの場合。バラストとよばれる錘が船底から1m以上の深さまで伸びています。上はマストがあるので。通れる潮時が限られます。
潮が低いとバラストが底につかえ,潮が高いとマストが鳥居にひっかかります。
続く
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