夜型人間に優しい街
須々木です。
すでに遊木もブログで触れていますが、この季節は横浜ベイサイドエリアで同時多発的にイルミネーションイベントが実施されます。
冬っぽくなってきたなあ。 pic.twitter.com/wFxSXZfVWH
— 須々木正(Random Walk) (@rw_suzusho) December 1, 2022
年間通じてそれなりに煌びやかなエリアですが、夜が長くなるこの季節はさらに気合いが入りまくりです。
さらに今年は、新型コロナによる行動制限も屋外イベントではほぼ気にする必要がなくなってきたので、一気にパワーアップした気がします。
毎年それなりに見ているので、それらを踏まえてタイプ別に触れてみようと思います(分類はフィーリングで)。
● 歴史的建造物をライトアップ
横浜赤レンガ倉庫、ドックヤードガーデン、氷川丸、ホテルニューグランド庭園、三溪園など。
歴史的建造物を有効活用している場所が多く、それらはライトアップの相性も良いです。
そもそも横浜がライトアップに力を入れるきっかけとなった1986年の「ライトアップヨコハマ」でも、歴史的建造物の価値に光を当て、それらの保存の機運を高めつつ経済効果を狙う目論見がありました。
陰影が際立ち“映える”建築物は、横浜におけるライトアップの象徴的存在とも言えるでしょう。
実際、「ライトアップ」という言葉が使われていなかった時代に行われた「ライトアップヨコハマ」から連なるコンセプトは、今もあちこちに感じ取れます。
赤レンガ倉庫。リニューアルオープン記念のプロジェクションマッピング。
ホテルニューグランド「光の庭園」。
● 港の夜景とセットで楽しむイルミネーション
横浜港が年間通じて夜景スポットなので、そこにさらに魅力を追加していこうというタイプ。
その場所自体が光って綺麗なだけでなく、広く見渡せるビュースポットとなるパターンも多いです。
もちろん、船上から楽しむパターンもあります。
山下公園おまつり広場より横浜マリンタワー。なお、おまつり広場は「胡蝶のめぐる季節~ヨルノヨ」のプロジェクションマッピング実施。
大さん橋より。なお、大さん橋は「横浜港フォトジェニックイルミネーション2022 LOVE&PEACE」開催。
● 公共空間にアートなイルミネーション
象の鼻パーク、ヨルノヨ(新港中央広場etc)、BALLPARK FANTASIA(横浜スタジアムetc)など。
ただ華やかにライトアップする以上に、よりクリエイティブなコンセプトを持ったタイプ。
創造界隈拠点の一つである象の鼻テラス周辺は以前から、もっともアートに寄ったイルミネーションイベントが展開される印象です。
2019年よりはじまった「ヨルノヨ」は「横浜のアートイルミネーション」と銘打ったイベント。
臨海エリアの公共空間等を有効活用して賑わいをもたらしています。
横浜DeNAベイスターズの発信拠点である「THE BAYS」も創造界隈拠点の一つですが、球団本拠地である横浜スタジアムを大々的に活用した「BALLPARK FANTASIA」もじわじわバージョンアップを重ねています。
象の鼻パークの「ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT」。
横浜スタジアムの「BALLPARK FANTASIA」。スタジアム内外を活用。
● 紅葉ライトアップ
横浜の紅葉シーズンは11月末~12月なので、イルミネーションともタイミングが合っています。
一番有名なのは、日本大通りや山下公園通りのイチョウ並木。
でも、それ以外にも意外と見どころがあります。
日本大通り。
彼我庭園。
● 交通機関をイルミネーション
YOKOHAMA AIR CABIN(ロープウェイ)、BAYSIDE BLUE(連節バス)、あかいくつ(周遊バス)、シーバス(水上バス)など。
このエリアは、移動手段でも楽しませようという方針があり、特徴的な乗り物が目につきます。
普段から綺麗に光っているものが多いのですが、イルミネーションシーズンに合わせて特別版になることもあります。
● イルミネーションスポットをつなぐ動線をライトアップ
ヨコハマミライト(グランモール公園etc)、みなとみらい大通り、山下臨港線プロムナード、女神橋など。
歩行者動線を意識したライトアップも効果を発揮しているように思います。
何となく歩いているだけで、観光スポットを渡り歩くことになります。
グランモール公園。
山下臨港線プロムナード。貨物線高架跡なので、歴史的建造物とも言えるか。
● 大規模商業施設のイルミネーション
MARK IS みなとみらい、横浜ワールドポーターズ、横浜ハンマーヘッド、横浜ベイクォーター、横浜駅西口など。
競争が激しいので、各施設が試行錯誤しています。
各施設の個性とエリアの一体感の両方をうまく追求しています。
MARK IS みなとみらい。
● 商店街などエリアの一体感を創出するイルミネーション
元町ショッピングストリート、横浜中華街、イセザキ・モールなど。
エリア内にさらに細分化された個性的な地区が点在し、それらもまた独自の路線で光り輝いています。
横浜中華街 2023春節燈火。
観光客というよりは、徒歩圏を散歩する感じで楽しんでいるので、日々の変化、年ごとの変化なども知れて面白いです。
少々微妙な印象を受けるものだと翌年には消えていたりするので、栄枯盛衰に注目するのも面白いかもしれません。
元気なイベントだとエリアが広がってきたりもします。
冬の長い夜に明かりを灯しただけとも言えますが、実際に歩き回っていると、みんな明るい表情をして眺めているのが印象的です
ナイトエコノミー等の現実的かつ経済的側面は多分にあるわけですが、単純に良い思い出になるなら良いことだと思います。
是非お気に入りスポットを見つけてほしいです。
sho