超結果重視型システム総括 ~試行錯誤の3年間~ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

超結果重視型システム総括 ~試行錯誤の3年間~

 こんにちは、米原です。今回は真面目な企画振り返り記事となっております。

 

 「超結果重視型システム」が今月でひと区切りとなりました。超結果重視型システムに関しての詳しい内容は特設ページや他メンバーのブログと合わせて読んで頂けると嬉しいです。

この度の企画終了に伴い、ミーティングでも3年間の振り返りや反省を行いました。そして今回、個人の振り返り・反省・感想をブログでも書いていきたいと思います。

 

 今回の企画では、分かりやすく「成果を求めよう!成果を上げよう!」という目標に向かって進み始めました。この企画が始まる前から、同人と商業では重要視する点や、読者にどう伝えるかの視点や技術が違うと分かっていたつもりでしたが、ではどこがどう違うのか?読者を意識するというのはどういうことなのか?ということは分かっていなかったように思います。活動の中で担当編集者さんとの繋がりができ、やり取りを進めていった過程でようやく実感し理解しはじめたと感じます。自分が出した物に対し、担当さんから返ってくる反応からじゃないと掴めなかった点も多かったと感じます。それ故に、迷走したり悩んだりする時期も長かったのですが、それらも自分の糧にできたと思います。

 

 担当さんとの繋がりを得たことで、アシスタント業もスタートしました。実際にプロの仕事や作業の流れに触れ、デジタルの作画技術も向上しスキルアップに繋がる貴重な体験です。日々悩みながら揉まれながら少しずつ成長を感じられるのも嬉しいです。

 

 しかし、自分の作品作りに関してはまだ、「苦しさの先に嬉しさを感じる」という段階まで行けなかったのは悔しかったです。制作中に選択肢が多いと気が散り、迷いが出て優柔不断になることが多く、まだまだ自分の中で作品制作の流れや感覚が確立するまでは苦しみは続きそうです。漫画組の中では一番成果が上げられず遅れを取っていますし、現在もメンバーの助けを借りつつなんとか進んでいる状況ですが、他漫画組に追いつけ追い越せで頑張っていきたいと思います。

 

 そんな中でも、作品がひとつ佳作受賞を頂けたことで「3年かけてもなんの成果も得られませんでしたー!」とはならずに本当に良かったと思います。掲げていた商業デビューや連載権取得の目標達成にはまだ至っておりませんが、これから先もひとつずつ目標達成を繰り返し前へ前へと進み続けていきたいと思います。

 

 この企画を開始し3年間、他メンバーとの意見交換や、進捗報告、現状報告等もすごく刺激になりました。先ほども書きましたが、ひとりで悩み続けるよりも、誰かに聞いて返ってきた反応から見えてくることが大変多かったと感じます。本来、担当さんと打ち合わせをしたり漫画賞に応募したり、作品をウェブ等で公開するまでは反応を貰えないものですが、この辺りはサークルとしての強みを改めて感じられました。すごく個人的な事情ですが、自分の生活拠点も横浜に移したので、サークルをより有効に活用できるようになりました。この現状を上手く活用し、もっと創作スピードと効率をあげていきたいです。

 

個人的な反省としては、当初から掲げていた商業デビューと作品掲載・連載権取得までは至れなかったこと。そして、漫画賞取得などの「分かりやすい成果」もメンバーの中で一番少なかったことです。成果はゼロではなかったものの、他メンバーと比べると今回のプロジェクト中に完成させた作品数と投稿・発表した作品数が少なかったことも、差が出た要因だったと思います。これは、作業スピードと作業の効率化が足りていないということだと思います。期間中、ボツや保留になるネタも多く、無駄になってしまう作業とネタの多さも問題でした。なにが次の作品に繋がるネタになるかは予測できませんが、本当に商業と読者を意識した作品作りが頭にあれば、ここまでネタ倉庫行きになるネタに時間を割くことはないのでは?と活動を振り返っていて思いました。なので、これからはネタ出しとネタの切り捨ての過程をスピードアップし作品を作っていくことが求められます。それには作業の優先順位を決めるためのタスク分解と管理の改善が必要だと感じたので、この技術習得にも努めていきたいと思います。

 

 以前より私には「作品が全体的に無難にまとまってしまう」という問題点がありました。それを受け「自分の作風や武器を理解し伸ばし活用していく」ということを前提として作品を作るようにしていました。

 しかし、今までの様に「私はこういう作品を書きたい!」という気持ちに重きを置いて制作を進めてしまうと、商業用に頭とネタを切り替えて整理するのに時間がかかってしまうと感じたので、私の場合はもっと客観的でドライな視点から商業を念頭に置き、そこから「自分ならどんな工夫やアレンジを加えてオリジナリティと面白さを出していくか」と考えた方が良い気がしています。商業デビューから短編掲載経験を積むまでは、勉強のつもりで挑んでいこうと思います。

 今までやってきた「最初は好きのアクセルを全開にしつつ後で冷静にまとめていく」というノウハウも忘れずに、商業視点やスピード感を考慮しつつ最適なバランスを模索しながら創作していきたいと思います。

 

 この3年間は、RWらしい活動は抑えられた期間でしたが、その分「10周年動画企画」では今までの活動を振り返る時間を多く取りつつ、かつRWらしい内容の動画作品が公開されました。そして、この3年間で培ったパワーは今後の活動で発揮されていく、…予定なので、これからのRWの活動もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 とりあえず、私はふたりのメンバーに追いつき追い越すべく今回の経験や反省を活かし作品作りを頑張りたいと思います。あと連載開始した霧島さんの漫画も読んでください! それでは失礼いたします。

 

noz