RW 10th Anniversary ~真剣に、たのしく道を創る~ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

RW 10th Anniversary ~真剣に、たのしく道を創る~

 

こんにちは、遊木です。

 

本日10月1日は、創作サークルRandom Walkの結成記念日です。そして、今年はサークルが始動してから10年の節目でもあります。

まず、この10年間様々な形でRWと関わり、直接的、または間接的にサークルを支えて下さった沢山の方々にお礼を申し上げます。

 

10年と言えば、中学に入学し、大学を卒業するのと同じ年月ですね。同等の期間、RWとして活動してきたと考えると、なかなかに感慨深いものがあります。

とはいっても、まだまだ道半ばの挑戦者ということに変わりはありません。途切れさせず、10年の経験を積み重ねたことは一つの成果かもしれませんが、そこで得たものをブラッシュアップし、次のステージに繋げてこそのサークル活動です。

 

10年と聞くとそれなりの長さを感じますが、RWのメイン活動であるミーティングは月に2回。

単純計算で、10年×12ヶ月×月2回=240回が、サークル結成以降、RWが行ったミーティングの回数になります。

この数字をどう捉えるかはメンバーによっても違うと思いますが、240回は大体、常時の大学生が1年間で登校する日数と同じくらいではないでしょうか。つまり、我々はまだ1年生分の活動しかしていないんですよね……。(もちろんオンラインでの意見交換や、ミーティングでは足りない分を補う活動もありますが)

私個人としては、進度のペースアップを図りたいのが本音です。10年で大学1年分は、お世辞にも良いペーストとは言えません……。しかし、それぐらいの活動期間で、結構な数の制作物や企画をこなしてきたことは、今後の自信と期待に繋がります。ペースアップの先に自分たちはどのくらいのことが出来るのか、と。

 

目下の目標は、やはり「メンバー共有の作業場を得る」(それに耐えられるだけの能力をサークルで確保する)ことでしょう。この課題のクリアが、進度のペースアップや、より活発な意見交換、技術や知識の共有、充実した創作活動に繋がると考えます。

とはいっても、部屋を一つ確保し続けることは、口で言うほど簡単なことではありません。メンバーが創作時間を削り、部屋を維持し続けるために資金を稼ぐシステムでは、目的が逆転していて意味がない。資金の確保は重要ですが、それはサークルが至上と掲げている“自由な創作”の延長線上になければならないのです。まったくもって贅沢な条件ですが、これを違えてはRWである意味がない。

作業場の確保。なかなか転がらない問題として、我々を悩ませてきたこの案件に、ほんの少し動きが見え始めたのがここ2年ぐらいです。詳細は書けませんが、この2年で見えてきた光明を無駄にしないよう心掛け、今後の活動を続けていきたいと思います。

 

実は10周年を迎えるにあたり、自身の思考整理のためにいくつかキーワードをあげていました。本当はこのキーワードに沿ってブログも書くつもりでしたが、語ると長くなる題材ばかりだったので、今回まとめて書くのではなく、何かきっかけとなる出来事があったときにでも語ろうと思います。

というわけで、今回はキーワードだけ列挙。

 

・個人創作と集団創作の実態。

・同人、商業、趣味、仕事の包括。

・自由と不自由の必要性。

・サークル外部との繋がり方。

・「超結果重視型システム」の成果と弊害。

・「たのしむ」という支え。

 

 

約10年前、私たちが活動を始めた5ヶ月後、東日本大震災がありました。そして今年、10周年を迎える5ヶ月前、私たちはコロナ禍故の緊急事態宣言の中にいました。

このような災禍に見舞われたとき、ふと、創作について改めて考える瞬間があります。

3.11のときは、創作界隈で「こんなときに創作活動をしているのって、なんだか不謹慎じゃないか……」という空気が流れていました。私自身も、どう振舞うべきか悩み、気持ちが揺れていた時期があったように思えます。

しかし、今回のコロナ禍では、気持ちの振れ幅が10年前とは少し違いました。立ち止まるのではなく、粛々と創作を続けることで、自分の創作活動や生活自体を俯瞰していたような、そんな感覚です。そして、この感覚こそ、10年で身につけた大切な財産なのかもしれません。

 

実は、10年間RWが存在していたことに、あまり大きな意味があるとは思っていません。特に何もしなくても時間は流れるからです。

しかし、10年の間、一度も創作活動を止めなかったことは、自分自身とサークルを支える大切な土台になると思います。

水滴でも、やがては石を穿つといいますし。

……まぁ、私たちの時間は有限ですので、当然そのことは考えなくてはいけませんがね。

 

 

この10年間、おふざけの企画から真剣なプロジェクトまで、様々な挑戦をしてきました。

展覧会、取材、旅行など、実際に見て体験することも大切にしてきました。

そんな10年間の活動記録については、本日から開始した結成10周年企画で項目ごとに振り返っています。よろしければ、作業BGMなどにゆるりと聞いて下さると嬉しいです。

 

「乱れ歩きも 酔いの歩きも 十も巡れば 道となる」

 

不規則に、でたらめに進んでいるような歩みでも、貫けばやがて、自分たちの筋となる。

筋が通れば、やがてそこに道が出来る。

道が出来れば、見知らぬ誰かもそこを歩むようになり、やがて周囲に街ができるかもしれない。

 

またここからの1年、5年、10年、RWという道をしっかり踏みしめていこうと思います。

 

 

aki