女子W杯もいよいよ佳境ですねー。 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

女子W杯もいよいよ佳境ですねー。

須々木です。


創 作 無 関 係 エ ン ト リ ー で す (よくあることだが)。





カナダにて開催されているFIFA女子ワールドカップもそろそろ佳境となってきました。

日本時間的に昨日の朝に行われた準々決勝2試合、オーストラリアvs日本、イングランドvsカナダを経て、ベスト4、および準決勝カードが確定しました



【準決勝(7月1日、7月2日)】

アメリカ vs ドイツ

日本 vs イングランド






開幕前の5月31日のエントリーに書いた予想で、準決勝カードを「アメリカvsドイツ」「日本vsカナダ」としていたので、もう少しでバッチリだったんですけれど、開催国が敗退しちゃいましたね。。

そんなわけで、途中は予想外の結果もあったりしましたが、ベスト4までくるとやはり妥当な国が残りました。



7月1日のアメリカvsドイツは、W杯にて最多2回の優勝を誇る国同士が激突。

7月2日の日本vsイングランドは、前回優勝国日本と、それを前回大会で唯一負かしているイングランドが激突。




さて、ここで、これまでのなでしこジャパンの戦いぶりを振り返っておきましょう。
カッコの中は、日本の得点者です。



グループリーグ 日本 1-0 スイス (宮間)
グループリーグ 日本 2-1 カメルーン (鮫島、菅澤)
グループリーグ 日本 1-0 エクアドル (大儀見)
ラウンド16   日本 2-1 オランダ (有吉、阪口)
準々決勝    日本 1-0 オーストラリア (岩渕)





何と驚きのオール1点差勝利です。
ここまで5試合ですが、これは1大会における記録らしいです(これまでの記録は前回ドイツ大会のスウェーデン4試合)

そして、グループリーグが恵まれていたとは言え、今大会唯一の全勝です。
さらに、すべての試合で先制しているので、今大会ではいまだ相手にリードを許したことがありません。

そんでもって、極めつけは、日本の全7得点で、異なる7選手が決めているという点
2、3点くらいだったらあり得ても、7得点7選手というのは、おそらくそうそうありません。
対戦相手からすれば、「誰か一人を抑えれば攻略できる」にならないという意味で、的が絞りにくくなります。

前回大会は、澤が無双状態だったことが優勝に大きく影響した感じでしたが、今大会では澤は温存され、ベンチから相手国にプレッシャーを与え続ける立場。
圧倒的経験値とサッカーセンスで、ピッチに入れば攻守両面で存在感を見せることになるので、心強い。
まさに見事な布陣です。


正直、本大会がはじまるまで、なでしこジャパンは結構パッとしない感じだったので、かなり心配でしたが、本大会がはじまり、グループリーグを経て徐々にエンジンがかかってきた印象です。
この調整ペースがどのくらい意図していたものなのかわかりませんが、男子W杯でも優勝を本気で狙う国はそんな感じであわせてくるので、わざとなのかもしれません。



あと、個人的にすごいと思うのは、佐々木監督。

メディア対応は柔らかい感じですが、この人は相当リアリスティックな思考の持ち主のように思えます。
ロンドン五輪のときもそうでしたが、目標を定めたら、変な見栄とか周囲の意見とか気にせず、ただ最善をつくすような感じ。
いろいろなものの割り切り方とか、彼我の戦力の分析と対応の仕方は、南アフリカ大会の岡田さんとも通じるところを感じます(男子と女子では代表チームの世界における立ち位置が大きく異なりますが)



そんな佐々木監督は、もちろん優勝を狙っていることと思いますが、もし本当に優勝できると、どんな栄誉が得られるのか?


・アメリカ、ドイツと並び、女子W杯最多優勝(2回)。
・ドイツと並び、女子W杯2連覇。
・女子W杯、史上初の同一監督での連覇。



特にすごいのはラストのヤツ。

実は、4年に1度のW杯で同一監督連覇というのは、非常に珍しい状況です。
そもそも国としての連覇も難しいので当然ですが、調べてみると、歴史の長い男子W杯でも一人だけのようです

その一人が、1934、1938年にイタリアを率いたヴィットーリオ・ポッツォ。
古すぎてよくわかりませんが、ムッソリーニの頃のイタリアです。


というわけで、それ以来の同一監督連覇となれば、規格外の偉業と言えるでしょう。
サッカーにおいて、日本人監督が世界の舞台でこれだけ結果を残したことはないので、そういった意味でも注目です。





とまあ、いろいろ書きましたが、重要なのは応援する気持ち。

次戦は、7月2日(木)朝8:00、日本vsイングランド


ここまできたら優勝してくれ!!

そして、来たれ黄金時代!!









sho