【第4回RWラリー小説】そして、旅は
どうも須々木です。
本日お送りするのは、先日深夜に行われた「第4回RWラリー小説」です。
というか、そのペナルティー消化です。
※過去の模様 → 第1回(須々木) 第2回(遊木) 第3回(米原)
2度目のペナルティーですよ。
ここで、最後に指名した米原のツイートを見てみましょう。
米原のぞみ 「SHOさん! 」
@rw_maibara 2015-02-16 00:59:55
残 り 5 秒 で 回 っ て き て ど う し ろ と ?
そう、気付いたときにはやられていたのです・・・
さてはて。
ルールですが、基本は第1回のブログに書いてあるとおりですが、前回(第3回)より、ルールが追加されています。
・30分を過ぎた時点で、一人の持ち時間は3分とし、それを超えたら即アウト。
・開始より1時間で強制終了(その時点で書く番の人がペナルティー)。
30分を越えたところから、みんなすこぶる加速して、誰も3分ルールにかからず、終了の寸前で回ってきちゃいましたよ。
来るな来るな来るなと願っていたけど、完全にスルーしてしっかり回ってきましたよ。
遊木 → 須々木 → 霧島 → 米原 → 夏野 → 米原 →(30分経過)→ 須々木 → 夏野 → 遊木 → 霧島 → 夏野 → 須々木 → 霧島 → 遊木 → 夏野 → 霧島 → 米原 →(須々木×)
ということで、今回は60分で17回成功ということですかね。
記録更新ですね。。
なお、ラリー小説実施中のバックステージの様子は、こちらをどうぞ。
いつも通り、くだらないことしか言っていませんが。
あと、フォロワーの方には、タイムライン荒らしスミマセンでしたm(_ _)m
そんなわけで、無駄に長いが故に縦横無尽に散りばめられた矛盾を回収したり無視したりしながら続きを書いてみました。
小さく書いてあるのは、執筆者です。
途中までは、タイムライン上で繰り広げられていたやつで、明らかな表記ミスや改行だけは手を加えていますが、基本的にそのまんまです。
広い心でお願いします。。
では、どうぞ↓↓↓
============(ここからラリー小説本編!)=============
【遊木→】
その日は、綺麗な川の近くで野宿をすることにした。
旅に出てからそれなりの時間が経っているが、いまだに固い土の上での睡眠には慣れない。そろそろ羽毛布団への禁断症状が出そうだ。
「……次の街まで、あとどのくらいかな」
星が瞬く夜空を眺めて呟いた。
【須々木→】
「次の街までね……」
隣でたき火をいじっていたブレッドは地図を開き、コンパスを見ながら指でなぞる。
「聞いたらビビると思うが、知りたいか?」
炎が揺らめき、表情が無駄に深刻そうに見える。
「ここでもったいぶるなよ」
「ならば教えよう。あと…10分だ」
「よし、出発だ」
【霧島→】
「ていうか、あれか。見えてたな」
ちらちらと明かりが揺れている。どうやら今日は野宿せずに済みそうだ。この時期の野宿は本当に身体がこたえる。自然と歩調が速くなる。
「おい、ちょっと待て!」
今にも走り出そうとするライスを、ブレッドが制止した。
【米原→】
「どうしたんだ?」
辺りはもう暗く、道の先は見え難い。頼りは懐中電灯の明かりと空を照らす月くらいだ。確かに視界が良いとは言えないが、目的地まで後10分の所まで来ている。何を止めることがあるのだろう? 周りや足元を見渡したが、特に危ない障害物があるという訳でも無い。
【夏野→】
「なんかお腹空かないか?」
「……あぁ、うん、そう言えばそうだな……うん」
とても深刻そうにブレッドが言うので、つられて真面目に頷いてしまった。野宿をするつもりで、夕飯がまだだったのだ。
「街で食べたらいいんじゃないか?」
「いや、もう歩けない。今食べたい」
「わがままか」
【米原→】
その発言に呆れながらも、ブレッドは一度言いだしたら聞かない性格なのは俺も分かっている。出鼻を挫かれた上に、目的地目前で寸止めだ。兎角、俺たちは食事をとる事にした。
「とは言っても、今すぐ食べられそうな物なんて、缶詰やソーセージくらいしかないぞ?」
【須々木→】
「じゃあ、それでいい。早くくれ」
ブレッドはジタバタし始めた。腹が減ると行動が幼稚になるタイプ。
「ほれ」
俺は、缶詰をあけて渡す。そんでもって、でっかいソーセージを出したが、皿を出すのが面倒なので、口に突っ込んでやった。
【夏野→】
「にゃんかひみゃいだ」
「ん?食べてから喋ろう」
ブレッドはもぐもぐとソーセージを食べきって、神妙に言った。
「なんか卑猥だって言ったんだ」
「……もうお前と旅を続けていく自信がないよ……」
「そんなこと言わずに、仲良くやろうぜ」
「そうしたいとこだけどね」
【遊木→】
そこで、街の方から何かが近づいてくる気配がした。
俺と相方はもぐもぐと口を動かしたまま、その正体を見極めようと目を細めた。正直、今の間抜けな状態を他人に見られたくはない。
「……何だあれ?」
俺は呟いた。
【霧島→】
「さあ? なあ、そろそろいこうぜ?」
ブレッドが立ちあがった。まったくなんて身勝手な……とぶつくさ言いながらライスも立ち上がる。
「……ていうか、無視はやめよう。俺の話聞こう?」
【夏野→】
「聞いてるよ。でもあれが何かは俺にもわからない。だから行こう。行けばわかるさ」
「ソーセージどうすんだよ」
「食べながら歩けば?」
ブレッドはわざとらしく顔をしかめて俺を見ると、二本目のソーセージをもぐもぐと食べながら歩き出した。
【須々木→】
「おい、ちょっと待て!」
「なんで?」
「なんかヤバいやつの気がする」
「は?」
その足音が駆け足になってきた。
「ヤバい! 逃げるぞ」
「どうして??」
「いいから!!」
【霧島→】
足音が加速する。だめだ……やられる…!!!
ズザアアア!!!という盛大な音を立てて、2人はそこに倒れこんだ。正確に言えば、こけた。
【遊木→】
すると俺たち二人の上を、何か熱を帯びたものが通り過ぎる。どう考えても生き物のようには見えない。
「な…なんだアレ?」
俺は動揺しながら隣のブレッドを見た。奴の口からはソーセージが飛び出ている。
【夏野→】
“それ”は俺たちの上を飛び越えて、そのまままっすぐと走って消えていった。
「なんだったんだ……」
身体を起こし、隣でひっくり返っているブレッドに手を貸してやる。
ブレッドは俺の腕につかまったまま蒼白な顔で「あれお化けだろ……」と呟いた。お化けではないと思うけど。
【霧島→】
「ま、まぁ、よかった…な?」
「て、いうか、さ……」
未だ真っ青なブレッドが息も絶え絶えに言う。
「あっち、俺たちがいまから向かう方向…」
「……野宿、する?」
見上げた空に、星が輝いている。
【米原→】
「……目的地は目の前だけど……さっきの幽霊?を突き止めてみないか」
「……は? ブレッド……お前正気か? ココは目的地に行くのが先決だろ!」
「でもさ…気になるだろ?お前も」
「それは…」
確かに気になるが…探しに行く勇気は俺にはない。だがブレッドは興味津々だ。
【須々木(ここから新規書下ろし!)→】
「ていうか、お前、めちゃくちゃビビッて顔面蒼白だったのに、探しに行こうだなんてよく言えるな」
「は? 俺がいつそんなにビビッてた?」
ブレッドが否定する。
「あーハイハイ、そういうことにしておこう」
俺は相手をするのが面倒で軽く受け流した。道を外れてしまったので、とりあえず走ってきた道を引き返す。
「それで、どうする?」
「は? 何の話?」
「……え?」
俺はその場で動きを止めた。何の話って……。
とぼけた様子もなければ、反抗的な様子もないブレッドの平然とした口調に、逆に何か引っかかるものを感じた。
そのとき、後ろでカランと金属音。
「あ! 缶詰あいてる! お前、一人で食ったな!」
ブレッドは、靴に触れて音を立てて転がったカラの缶詰を拾って言った。それは確かに放り投げられたカラの缶詰。しかし、それを食べたのは……。
「お前……」
台詞に詰まる。ブレッドの口調は、冗談には聞こえない。背筋がゾワッとした。
目の前でその男は膝をついてカラの缶詰を眺めた。その背後に立つ俺は、彼の背中を凝視した。
「お前……誰だよ?」
俺は絞り出すように言った。自分の言っていることが、ただの的外れな質問として流されることを願いながら。もしくは、何、寝惚けたこと言っているんだ?と馬鹿にされるリアクションを期待しながら。
目の前の男はゆらりと立ち上がり、こちらに向き直った。その視線は、左右にぶれながらも、ついに俺を真っ直ぐとらえる。
そして、その口は告げた。
「お前こそ……誰だよ?」
============(まさかの前後編!つづく!)=============
sho
本日お送りするのは、先日深夜に行われた「第4回RWラリー小説」です。
というか、そのペナルティー消化です。
※過去の模様 → 第1回(須々木) 第2回(遊木) 第3回(米原)
2度目のペナルティーですよ。
ここで、最後に指名した米原のツイートを見てみましょう。
米原のぞみ 「SHOさん! 」
@rw_maibara 2015-02-16 00:59:55
残 り 5 秒 で 回 っ て き て ど う し ろ と ?
そう、気付いたときにはやられていたのです・・・
さてはて。
ルールですが、基本は第1回のブログに書いてあるとおりですが、前回(第3回)より、ルールが追加されています。
・30分を過ぎた時点で、一人の持ち時間は3分とし、それを超えたら即アウト。
・開始より1時間で強制終了(その時点で書く番の人がペナルティー)。
30分を越えたところから、みんなすこぶる加速して、誰も3分ルールにかからず、終了の寸前で回ってきちゃいましたよ。
来るな来るな来るなと願っていたけど、完全にスルーしてしっかり回ってきましたよ。
遊木 → 須々木 → 霧島 → 米原 → 夏野 → 米原 →(30分経過)→ 須々木 → 夏野 → 遊木 → 霧島 → 夏野 → 須々木 → 霧島 → 遊木 → 夏野 → 霧島 → 米原 →(須々木×)
ということで、今回は60分で17回成功ということですかね。
記録更新ですね。。
なお、ラリー小説実施中のバックステージの様子は、こちらをどうぞ。
いつも通り、くだらないことしか言っていませんが。
あと、フォロワーの方には、タイムライン荒らしスミマセンでしたm(_ _)m
そんなわけで、無駄に長いが故に縦横無尽に散りばめられた矛盾を回収したり無視したりしながら続きを書いてみました。
小さく書いてあるのは、執筆者です。
途中までは、タイムライン上で繰り広げられていたやつで、明らかな表記ミスや改行だけは手を加えていますが、基本的にそのまんまです。
広い心でお願いします。。
では、どうぞ↓↓↓
============(ここからラリー小説本編!)=============
【遊木→】
その日は、綺麗な川の近くで野宿をすることにした。
旅に出てからそれなりの時間が経っているが、いまだに固い土の上での睡眠には慣れない。そろそろ羽毛布団への禁断症状が出そうだ。
「……次の街まで、あとどのくらいかな」
星が瞬く夜空を眺めて呟いた。
【須々木→】
「次の街までね……」
隣でたき火をいじっていたブレッドは地図を開き、コンパスを見ながら指でなぞる。
「聞いたらビビると思うが、知りたいか?」
炎が揺らめき、表情が無駄に深刻そうに見える。
「ここでもったいぶるなよ」
「ならば教えよう。あと…10分だ」
「よし、出発だ」
【霧島→】
「ていうか、あれか。見えてたな」
ちらちらと明かりが揺れている。どうやら今日は野宿せずに済みそうだ。この時期の野宿は本当に身体がこたえる。自然と歩調が速くなる。
「おい、ちょっと待て!」
今にも走り出そうとするライスを、ブレッドが制止した。
【米原→】
「どうしたんだ?」
辺りはもう暗く、道の先は見え難い。頼りは懐中電灯の明かりと空を照らす月くらいだ。確かに視界が良いとは言えないが、目的地まで後10分の所まで来ている。何を止めることがあるのだろう? 周りや足元を見渡したが、特に危ない障害物があるという訳でも無い。
【夏野→】
「なんかお腹空かないか?」
「……あぁ、うん、そう言えばそうだな……うん」
とても深刻そうにブレッドが言うので、つられて真面目に頷いてしまった。野宿をするつもりで、夕飯がまだだったのだ。
「街で食べたらいいんじゃないか?」
「いや、もう歩けない。今食べたい」
「わがままか」
【米原→】
その発言に呆れながらも、ブレッドは一度言いだしたら聞かない性格なのは俺も分かっている。出鼻を挫かれた上に、目的地目前で寸止めだ。兎角、俺たちは食事をとる事にした。
「とは言っても、今すぐ食べられそうな物なんて、缶詰やソーセージくらいしかないぞ?」
【須々木→】
「じゃあ、それでいい。早くくれ」
ブレッドはジタバタし始めた。腹が減ると行動が幼稚になるタイプ。
「ほれ」
俺は、缶詰をあけて渡す。そんでもって、でっかいソーセージを出したが、皿を出すのが面倒なので、口に突っ込んでやった。
【夏野→】
「にゃんかひみゃいだ」
「ん?食べてから喋ろう」
ブレッドはもぐもぐとソーセージを食べきって、神妙に言った。
「なんか卑猥だって言ったんだ」
「……もうお前と旅を続けていく自信がないよ……」
「そんなこと言わずに、仲良くやろうぜ」
「そうしたいとこだけどね」
【遊木→】
そこで、街の方から何かが近づいてくる気配がした。
俺と相方はもぐもぐと口を動かしたまま、その正体を見極めようと目を細めた。正直、今の間抜けな状態を他人に見られたくはない。
「……何だあれ?」
俺は呟いた。
【霧島→】
「さあ? なあ、そろそろいこうぜ?」
ブレッドが立ちあがった。まったくなんて身勝手な……とぶつくさ言いながらライスも立ち上がる。
「……ていうか、無視はやめよう。俺の話聞こう?」
【夏野→】
「聞いてるよ。でもあれが何かは俺にもわからない。だから行こう。行けばわかるさ」
「ソーセージどうすんだよ」
「食べながら歩けば?」
ブレッドはわざとらしく顔をしかめて俺を見ると、二本目のソーセージをもぐもぐと食べながら歩き出した。
【須々木→】
「おい、ちょっと待て!」
「なんで?」
「なんかヤバいやつの気がする」
「は?」
その足音が駆け足になってきた。
「ヤバい! 逃げるぞ」
「どうして??」
「いいから!!」
【霧島→】
足音が加速する。だめだ……やられる…!!!
ズザアアア!!!という盛大な音を立てて、2人はそこに倒れこんだ。正確に言えば、こけた。
【遊木→】
すると俺たち二人の上を、何か熱を帯びたものが通り過ぎる。どう考えても生き物のようには見えない。
「な…なんだアレ?」
俺は動揺しながら隣のブレッドを見た。奴の口からはソーセージが飛び出ている。
【夏野→】
“それ”は俺たちの上を飛び越えて、そのまままっすぐと走って消えていった。
「なんだったんだ……」
身体を起こし、隣でひっくり返っているブレッドに手を貸してやる。
ブレッドは俺の腕につかまったまま蒼白な顔で「あれお化けだろ……」と呟いた。お化けではないと思うけど。
【霧島→】
「ま、まぁ、よかった…な?」
「て、いうか、さ……」
未だ真っ青なブレッドが息も絶え絶えに言う。
「あっち、俺たちがいまから向かう方向…」
「……野宿、する?」
見上げた空に、星が輝いている。
【米原→】
「……目的地は目の前だけど……さっきの幽霊?を突き止めてみないか」
「……は? ブレッド……お前正気か? ココは目的地に行くのが先決だろ!」
「でもさ…気になるだろ?お前も」
「それは…」
確かに気になるが…探しに行く勇気は俺にはない。だがブレッドは興味津々だ。
【須々木(ここから新規書下ろし!)→】
「ていうか、お前、めちゃくちゃビビッて顔面蒼白だったのに、探しに行こうだなんてよく言えるな」
「は? 俺がいつそんなにビビッてた?」
ブレッドが否定する。
「あーハイハイ、そういうことにしておこう」
俺は相手をするのが面倒で軽く受け流した。道を外れてしまったので、とりあえず走ってきた道を引き返す。
「それで、どうする?」
「は? 何の話?」
「……え?」
俺はその場で動きを止めた。何の話って……。
とぼけた様子もなければ、反抗的な様子もないブレッドの平然とした口調に、逆に何か引っかかるものを感じた。
そのとき、後ろでカランと金属音。
「あ! 缶詰あいてる! お前、一人で食ったな!」
ブレッドは、靴に触れて音を立てて転がったカラの缶詰を拾って言った。それは確かに放り投げられたカラの缶詰。しかし、それを食べたのは……。
「お前……」
台詞に詰まる。ブレッドの口調は、冗談には聞こえない。背筋がゾワッとした。
目の前でその男は膝をついてカラの缶詰を眺めた。その背後に立つ俺は、彼の背中を凝視した。
「お前……誰だよ?」
俺は絞り出すように言った。自分の言っていることが、ただの的外れな質問として流されることを願いながら。もしくは、何、寝惚けたこと言っているんだ?と馬鹿にされるリアクションを期待しながら。
目の前の男はゆらりと立ち上がり、こちらに向き直った。その視線は、左右にぶれながらも、ついに俺を真っ直ぐとらえる。
そして、その口は告げた。
「お前こそ……誰だよ?」
============(まさかの前後編!つづく!)=============
sho