【第2回RWラリー小説】日常の終わり~これが、故郷での最後の夕焼け~ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

【第2回RWラリー小説】日常の終わり~これが、故郷での最後の夕焼け~

その日僕は気が付いた。

今日もいつもの道、いつもの街、いつも通りの時間、何気ない日常の中で、いつも通りの生活を送るはずだった。でも今日だけは違った。
なんてことない日だった…と思う。放課後、特に部活に所属してない僕は、学校から家に帰る途中だった。

唐突に”それ”は起きた。

地の底から突き上げるような、大きな衝撃。地震のようで、しかし明らかに違うそれ。僕は、自身の腹の中身がひっくり返ったかのような気さえした。
これは、いったい何だ…。

周りの状況を確認しようと辺りを見回す。そこにあるのは逃げ惑う人々の姿、悲痛な叫び声、鳴り止まぬ地響き…があってしかるべきだった。
しかし僕の目の前には何もなかった。そう、文字通り、何もなかったのだ。生まれて十数年、明らかにこの日僕が経験したことは「異様」だった。 


あれほど異様な出来事が起きたというのに、今日もいつも通りの毎日が僕の目の前を通り過ぎている。昨日、何も無いと思った次の瞬間に全ての景色が戻って来て、僕は通い慣れた通学路に立ち尽くしていたのだ。
しかし僕は、あれは何かの『前触れ』なのだと信じて疑わなかった。

「ふう・・・大丈夫、すべて元に戻った」

僕は念のためあたりを見回した。しかし、特に変わった様子はない。変わった様子がないのが逆に異様だったが、こういうこともあるだろう。

「これが白昼夢ってやつか」

ちなみに、白昼夢という言葉をただ言ってみたかっただけである。
全てが元に戻った。アレは僕の幻覚だった…はずだ。白昼夢だった…はずだ。胸をなで下ろして安心して良い…はずだ。
…しかし、あのリアルすぎる映像は、頭から離れてくれそうも無い。僕は冷や汗と体が微かに震えるのを止められなかった。兎角僕は急いで家に帰る事にした。


本当は気付いていた。

これが初めての経験ではないこと。見ないようにしていた。気付かないようにしていた。でも、もう目を逸らしてはいけない気がした。身体の震えが止まらない。またあの世界に、行く。僕は戦わなければ―――。




============(続く)=============



どうも遊木です。
突然始まりましたが、今回の記事内容は第2回ラリー小説のアンカーペナルティの消化ということで。

※第2回ラリー小説まとめはこちらをどうぞ。
※ラリー小説についてはこちらをどうぞ。
※ちなみにRW公式リストを覗いていただくと、もっと細かいメンバーのやり取りがご覧になれます。ものすごくアホい会話をしています。


今回のラリーは、米原⇒遊木⇒霧島⇒夏野⇒須々木⇒米原⇒霧島⇒遊木(×)でした。

まとめを見て頂くとわかると思いますが、ラストは残り数秒で回ってきました…ガッデム…!!
っていうかもう凜ちゃんのラストで上手くまとまってんじゃないか…?これ何か書き足す必要あるの…?

もう…もうえぇやん、「俺たちの戦いはこれからだ…!」で。




けど…そうですね、ラリー小説をやろうと言い出しっぺの私が、ペナルティを無視するわけにはいきませんよね…。流石に、「俺たちの~」の一文で全てをまとめるのはズルですよね…。



















ということで、一文じゃなくて、一枚でまとめました。




…だって続きが思い浮かばなかったんだもん!



============(ここからつづき)=============


「僕たちの戦いはこれからだ…!!」










反省はしている。だが後悔はしていない。



aki