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天空の真下

空想大好きな、永遠のドリーマー

実態は
齢60にして危ういくらいの豆腐メンタル
危ういくらいの平凡な日々

不思議な夢を見た。

。

 

夢とはまぁ元来不思議であって然るべきであるが。。

 

若い頃住んだ自分の家の部屋。

夢の中で長い長い旅から戻ってきて、忘れていたくらい久しぶりに自分の場所に佇む。

 

ずっと閉めたままだった窓を全部開けよう。明るい。

心地よい微風が入ってくる。

 

部屋は色々なもので溢れていた。

懐かしいもの、不要なもの。実にさまざまな物たちで溢れかえっていた。

 

そして部屋には何個もの鏡がかかっていた。

若かりし頃の自分をいつも映し出していた鏡。

 

あれっ自分ってこんなに自分のこと好きだったんだな…苦笑い。

 

奥の壁には、当時夢中になったのか、古いロックスターのポートレートが何枚も。

 

あれ?俺が貼ってたのは確かミックとキースだったけどな?

パンクはむっちゃ好きだったけど。

ジョーのことこんなに好きだったっけ?

 

だけどやっぱり写真の中でポーズきめてるコイツはめちゃくちゃ粋でカッコいい!

 

開け放った窓からは、隣の奥さんが息子に勉強教えてる声が聞こえてくる。

後ろ側の窓からは、隣のおばあちゃんが掃除機をかけている姿が見える。

 

街中の狭い敷地にひしめき合う、幾つもの一軒家のうちの一つだった昔の我が家。

今の田舎の開放的で自然に囲まれた環境とは大違いだ。

 

だけど、その部屋は安らぎだった。

好きなものに囲まれて、夢を見ていた。

 

午後の一番好きな時間、窓から優しい太陽の光が差し込む心穏やかな時間…。

 

ふと夢から醒める。

 

 

そう、現実の今の生活が、今一番幸せだと毎日思って生きている。

 

だけど悔しい、若かりし何年かの月日の間に記憶に留められたあの多幸感が優ってしまい、夢に戻りたくなる。

 

よく、過去は断ち切れ、と人は言う。

だけど、若い日に得た幸福な思い出は何者にも変え難いものである事を認めたい、

いつも自分はそう思っている。

 

若いあの日々は戻らず、あの家に戻ることも棲むことも二度とない。

 

 

たまには夢の中で、思い出の中で、ほんの僅かの過去の甘い記憶に浸る事を快しとしたい。

自分の辿ってきた道が、また今ある自分の宝物にもなり得る、と信じたくなる事もあるんだよ。