この映画、元々韓国映画『バンジージャンプする』のリメイク作品

1996年、出会い
チェンマイからの転校生のデュウとたまたま出会ったポップは、彼を自分のバイクに乗せました。
その時、急に雨が降ってきてデュウは自分の傘を差し掛けるんだけど、前方が見えにくくなったポップが運転を誤り、田んぼへ突っ込んでしまう。
普通の高校生の、ちょっとしたアクシデント。
でも、この出会いが2人の一生を飲み込む事になるんです。
時代の錯誤
この頃、世界はエイズという未知の伝染病と戦っていました。「男性同士の性行為」で感染ると思われていた時代です。
学校でもそんな「予備軍」の生徒達を「矯正する」為のプログラムが組まれます。
精神科の医者と軍隊がプログラムを仕切っていました。
デュウの家は母子家庭、公務員の母は転勤が多くDewはあちこち転校しています。方やポップは、地元で両親と兄弟の中で育ち、父は絵に描いたような厳格で威圧的な人でした。
深まる友情
そんな中でもデュウと ポップは親密になっていきます。最初、ポップに対して積極的なのはデュウでした。
ここで視聴者の私たちは彼が「ゲイ」である事に気付かされます。
ある日デュウはポップに、3Dアートの立体に見える絵を見せます。昔、流行ったよねぇ。
見えないポップに、デュウが見方を教えるシーン。
なんて事ないシーンに見えますが、これが後々この時のポップの気持ちを代弁するシーンだと分かって、泣いちゃうんです。
この小さな世界で2人は幸せでした。ポップはデュウにチェンマイに行った事がないと話し、デュウはある事を思いつきます。
特別な友情と、初めてのキス
デュウは、休みを利用してポップとその他の友人達と、チェンマイの勉強合宿に参加。
そこに、タイの歌を英訳するという課題で優勝するとニュージーランド旅行が当たる、という企画がありました。2人はいつか、ニュージーランドでバンジージャンプがしたいという夢があり、課題に取り組みます。
ある真っ直ぐな道路で、バイクを運転出来ないデュウに運転を教えようとするポップ。実は、何かにつけてコンビニなどに連れていけと、夜中でも起こされる事に少しうんざりしていたポップが、デュウが1人でも行けるようにと思っての事だったのですが、デュウは「僕の為に動いてくれるくらい良いじゃないか」と反発。
ここは、デュウの何とも可愛い拗ね方に「しゃーないな」って思わされるんやけど、当のポップとしたら、眠いの起こされるわ、ワガママ言われるわ、なんでやねん!って感じやよね。同世代やったらそりゃケンカになっちゃう。
2人は初めて大喧嘩をして、デュウはポップのバイクをワザと倒しました。
怒ったポップはデュウを置き去りにしてしまう。でもその後、雨が降ってきてDewは見つけた電話ボックスに避難しました。周りが暗くなり、不安なデュウ。
しかしそこに、ポップがバイクで戻って来てくれるんですよ❗️
「もういいから、怒ってない」
「ごめん」
お互いに見つめ合い、そして抱き合います。
この時、初めてキスをする2人。あぁ…
こんなにも息が苦しくて、でも幸せなキスシーンがあったかしら?
認められない、密やかな想い
あのキスの後、部屋でシャワーを浴びた2人は、同室の友達に見られてしまった…何が見られたかはちゃんとしたシーンはありません、でも…
ポップはそれから、勝手に街に戻ってしまいます。あの課題で、ニュージーランド旅行に選ばれたというのに。でもこれはポップの名前でデュウが翻訳をしていたからでした。
それからというもの、学校でポップはデュウを無視。目線も合わさず、言葉も交わしません。この頃はまだ、SNSや携帯電話も普及してません。彼らはチェンマイでポケベルを共有していただけでした。
全世界の人が敵になった日
小さな村での噂は、瞬く間に広まります。
なぜなら、学校に戻ってからデュウを避ける様になったポップに、デュウが感情をぶつけて殴り合いの喧嘩になってしまったから。
喧嘩は学校の問題になり、事件は親を巻き込む事に…結局、デュウは自分のセクシャリティをその場でカムアウトしました。
ポップの父は息子を全否定、デュウの母もこの時は息子を庇いきれませんでした。
ここの描写は本当に辛くて、初見の時も号泣してました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
ポップとデュウはこの時、自分の周りの人たちがみんな敵になった、と気付くんです。
クラスではデュウに対して、酷いイジメが始まります。
矯正施設の現実
ポップは、自分がデュウを窮地に陥れたと後悔に苛まれます。彼はデュウを呼び出し、自分が彼の代わりに矯正プログラムに参加すると言いました。
ポップがデュウの代わりに受けたプログラムは、教育と言う名の虐待に近いもの。
いつも痛めつけられたポップを見て、デュウは心を痛めていました。
ある日、ポップの父にそれがバレてしまいます。彼らはその前に、もうこの場所から逃げるべきだと話し、デュウはここで無い何処かへ一緒に行こうとポップに言うのでした。
僕たちの想いを貫きたい




2019年、ポップの現実
時代は過ぎ苦労して大学を卒業、バンコクで順風満帆な日々を過ごしていたポップが、事業に失敗して地元の臨時教員として戻ってくるシーン。
彼は結婚して、全てを支えてくれる妻を伴っていました。
懐かしいデュウの写真。
彼が担当したクラスに、問題児の女子生徒リウがいました。
ポップは多額の借金を背負い、この現場で成果を出さなければ、正規雇用の道がありません。
リウの素行を正す様、以前の教師で今では上司の言うがままのポップ。
しかし、彼女と交流を深めていけばいくほど、何故か「デュウの面影」を感じずにはいられません。
何気ない口癖や、行動、そして感じる「同じ空気」…
23年前のデジャブ
ポップがデュウと過ごした鮮やかで幸せな日々を懐かしく思うと同時に、その後の辛く苦しい日々をリウに重ねました。方や彼女も何故か、知らない地域やポップの行動に懐かしさと愛しさを感じています。
そして、この小さな街では何でもすぐ人の噂が広まってしまう事を知っていました。
上司の助言で、ポップは生徒を連れて課外授業に出かけました。チェンマイには妻も同行して生徒をサポートをします。ある夜、彼女は夫の車を借りて友人に会いに行きました。勉強に集中出来ないというリウを「外の空気を吸うと良い」と言って、バイクをレンタルして彼女を連れ出すポップ。
初めてチェンマイに来たのに、懐かしさを感じているリウ。
この時、昔デュウと行った場所へ行き、彼が好きだったソーセージと野菜をリウに買い与えたポップは、彼女にある事を聞きました。
続くあの頃の「デジャヴ」
リウがデュウの生まれ変わりではないか、と考え始めるポップ。リウも、断片的に見える自分ではない自分とポップの姿に、徐々に「何かしら」の絆があるのでは?と考え始めます。
机の傷、宿題だった「タイの歌の英訳」、何気なく言う口癖。
ポップがこれまでデュウと体験して来た事が、リウと出会った事で再び目の前に。
しかし、あの時と違うのはポップには妻が、リウ(デュウ)には年上の恋人トップがいる事でした。
過去と現在が交わる時
チェンマイで幾つかの「前世の自分」を思い出したリウは、トップに頼んで記憶を辿ります。
また、リウがデュウの生まれ変わりではないか、との確信を抱いたポップは、トップへの嫉妬心を抑えきれません。
校則チェックでトップを目の敵にするポップは、殴り合いになってしまい、目の前のリウも彼らを止めきれませんでした。
この時は、上司とリウの助けでポップは解雇を免れましたが、トップは退学に。
しかしチェンマイでの2人の行動と、リウをデュウだと確信したポップがリウと対峙し抱き合った姿をトップに撮影された事で、学校中に噂が広まりました。
バンジージャンプする
全てを思い出したリウ。
彼女は、ポップとかつて行った場所で2人の名前を彫った木屋の扉を見つけました。
すぐにポップを呼び出すリウですが、ポップの妻は何かを察知し、今夜は側にいてと頼みます。
次の日、呼び出しに答えられなかったポップは、リウの寮を訪ねます。
そして、彼女を部屋に入ったポップは、壁に貼っていた3Dのシートを見て、「本当は見えていたけど、会話をしたくて見えないふりした」とリウ(デュウ)に初めて告白しました。
やっとやっと、結ばれる2人
動画の流出でポップは妻と別れ、学校を去る事に。
これまで自分を偽り行動してきた事が、リウ(デュウ)や妻を巻き込み不幸を招いてきた事に気付いたポップは、デュウとの思い出の地から再びやり直そうと決めます。
リウも自分の前世を思い出し、ポップの元へ。
一緒に街を出ようと言ったあの日、一度はポップの誘いを断ったデュウが、慣れないバイクを運転して、ポップの元に急いでいた時。
突発的な事故で、天に召されてしまったのです…
しかし、今回デュウ(リウ)はちゃんと間に合いました。
デジャヴはここで、終わったんです。
ポップとデュウはやっとやっと、一緒になれました
彼らはかつて、2人で出来なかった事を全てします。
2人で飛ぼうと約束した、バンジージャンプ
命綱を外して一緒に飛ぶ2人は、水の中へ…
※
最初に英語字幕で見た時は、2人は「心中した」と思った冬夢なんですが今回、映画館で日本語字幕で見直してみて、違う感想を持ちました。
台湾映画『君の心に刻んだ名前』と同じ、あの時結ばれなかったけれど、月日を経て結ばれるかもしれない日があるかもって。
だって2人は水に落ちた後、一緒に水の上に上がろうとしていたから…
何故デュウが女子高生に生まれ変わったのか?って事も考えてたんですが、ポップがデュウしか愛せないとしたら…
「君が、どんな姿に生まれ変わっても、必ず見つけ出す」
そんなポップの言葉が、聞こえてきた気がしました。男の子とか女の子とか、関係ないの。
この流れで、円盤化して欲しいと思う冬夢。
そして、来週末から同じ映画館で始まる『親愛なる君へ』も絶対見に行こうと決めた日でした。

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