↑の話の続き
義母
『えぇ?!そうなの?!?!』
さっきからそう言ってんじゃん...
衣装やさん
『はい...やはり結婚式はケタ違いに高額ですし
一生に一度のことですから...
お母様にとっても、記憶に残る
晴れ舞台になるのですよ。』
義母
『わ、私が晴れ舞台?!』
衣装やさん
『えぇ。お子様がいて、そのお子様が
結婚なさった。それだけあなたは
素晴らしい御子息を育て上げた。
まさに、お母様の子育ての成功を形として
披露できる最初で最後の場所です。』
義母
『あら...そう...?』
さっきの勢いは何処へやら。
世間体を気にする義母にとっては
とても刺さったよう。
でも正直、ご祝儀の節約だの
結婚式やめろだの
散々こちらを侮辱した義母には
出席してほしくない。
義母
『じゃ、じゃあやっぱり出席するわ』
は?なんでアンタが主導なの
夫
『ふん。ま、好きなの選んで
支払いは自分でお願いね。』
義母
『わ、わかったわよ』
すると義母は、目を皿のようにして
留袖のサンプルを漁り始めました。
義母
『なるべく安いやつ...これでいいわ』
はや!!!
決めるのにかかった時間。
3分
人の金でどれだけ
得できるかに命かけてた義母
自分の金となると
決めるのはやー!
そりゃそうだよね。
一番安いやつ一択だから。
なんか義母と会うと
必ずトラブって疲れる...
今日はいつも以上に
疲れた。
とりあえず衣装は決まってよかった。
夕食も一緒せず済んだ。
今日は珍しく一円も義母に
無心されなかっただけで
上出来
その日の夜、母に今日の愚痴を
聞いてもらうため電話をかけた。
母
『ひどいね...そんなこと言うなら
本当に結婚式来なくていいのにね。』
私
『まぁ...一度きりだしね...
出席しなかったらしなかったらで
死ぬまで恨み言言われそう』
母
『それもそうね。
あ!そういえば、結婚祝い
義母さんから何か聞かれてる?』
私
『なーんにも。今日一瞬話題に出たけど
華麗にスルーされた
もう期待してない』
母
『え?そうなの?実は昨日ね
義母さんから電話かかってきたのよ。』
私
『え?!そうなの?!
そんなこと今日一言も言ってなかったよ?!』
母
『あら...』
そして衝撃的なことを聞かされます...
続く