本屋にはよく足を運ぶ方だと思う。
と言っても『○○の新刊が出た』とか、そういう情報に敏感なわけではなく、だからそれを求めてわざわざ本屋へ…というわけでもない。
ただ、なんとなく本屋。
逢いたくて五反田、ぐらいのノリで、
なんとなく本屋。
出歩いた先で『次どこ行こ』と迷って、本屋を見つけたらとりあえず入る。
家でぼーっとしてて、退屈を感じたらまぁだいたい本屋へ行く。
そこでほとんど初めて『○○の新刊が出た』だとか『お、今年は2冊読んだらYonda?くんのマスコット人形がもれなくもらえるのか』だとか『角川文庫のイメージタレントの人選はさすがやな』だとかの情報を得る。
しかしYonda?くんのマスコット人形は是が非でも欲しいな。
そのために本買うか。そんな不純な動機もたまにはいいな。
や、Yonda?くんがなぜ不純な動機になるんだ?立派な動機だ。
あんなかわいいキャラクター知らんわもぉ。
基本姿勢は立ち読みなのだが、もうひとつの基本姿勢は、ぶらぶら。
平積みにされた新刊などを見ながらぶらぶら。
『これおもしろそう』とか『次これ読もう』とか『この本あの人好きそう』とか、『もしもこの本をあの人にプレゼントしたら…』なんてことを想像したりする。よくする。
そうしていたらなんだかとても楽しい気持ちになる。
現に素敵な文庫本を見つけて、それをお母さんにプレゼントしたらすごく喜んでくれて、それがすごくうれしかったし。
でも『この本をあの人にプレゼントして、Yonda?くんマスコット人形はもらおう』などとこすいことは考えない。あんま考えない。
『ケーキを買う』、『買い物をする』に続くボクの幸せの象徴は、『本屋に行く』。