盆休みに三陸沿岸を訪れて2ヵ月余り過ぎ、現地で過ごした時の出来事も秋の訪れと共に時の彼方に過ぎた感がある。あれだけ調達した現地の物も冷凍モノをいくつか残す程度となり、仙台へ行くのも来年のゴールデンウィークまでお預けである。
そんな三陸ロスの日々を送っていたが、先日新聞のチラシの中に岩手県の物産展が広島市内で開催される旨が告知されており、これ幸いと会場の百貨店に出かけてきた。
お題は恒例の「味と技紀行」ということで食べ物と工芸品の二本立てとなっている。物産展といえば中、四国や九州といった大まかなブロックごとの開催が多いが、広島市内の場合は岩手、宮城、福島といった各県ごとに開催してくれるのがありがたい。
という訳で会場に到着。店内は日曜日ということもあり、まずまずの来場者だった。実食できるフードコーナーではぴょんぴょん舎の盛岡冷麺などが出店しており、結構混みあっていた。
自分が物産展に行く時はまず会場を一周してお目当ての品に目星をつけ、それからじっくり買い物するようにしている。目当ての品をゲトするのが目的ではあるが、お店の人が(委託ではなく)直接来広されているなら色々お話を伺うのも楽しい。
まずはイカ飯とゲソ、イカぽっぽの詰め合わせ(平野屋さん)に牡蠣の醤油漬け、鮭の塩麹を買ってみた。牡蠣と鮭は大船渡のマルト水産の販売で、お店の人に自分が8月に大船渡の民宿に泊まったと言ったらちょっとびっくりされていた。
夕食用に常連出店の三浦屋さんで「穴子とイクラ・ウニ弁当」を調達(中身が持帰り中に片寄ってしまったのはご愛嬌)。このボリュームで1400円はリーズナブルではないかと(個人の感想です)。
名品コーナー「らら・いわて」では秋刀魚/帆立ラーメン、めかぶ汁、ひっつみ、青南蛮の胡瓜味噌漬け、ゆべしをチョイス。牛タン定食などに付いている漬物はこの胡瓜味噌ではあるまイカ? ひっつみは寒くなったら鍋にしようと思う。
今回は予算の関係でこれだけの内容だったが、来月末か12月には宮城県の物産展があると思うのでそちらでリベンジ?したい所ではある。 観光コーナーではパンフレットやガイドブックなどを頂いた。この時、スタッフの方が自分のザックに「わんこ兄弟」のストラップが付いていることに気付かれたので8月に陸前高田市から大槌町まで沿岸部を回ってきたと言うと、スタッフの方の中に大槌町出身の方がおり、その人から色々話を伺うことができた。「大槌の郷土芸能」という冊子はこの方から頂いたもので、大槌町の虎舞や鹿子踊などについて詳しく解説されていた。
広島にいると三陸は気軽に行ける距離ではないが、そうしたギャップを埋めてくれる物産展はいつもありがたく感じる。「東北の震災復興支援」という言葉も聞かれなくなって久しいが、こうしたイベントは長く続けて欲しいものである。








