自分は普段あまり外食をしないし自宅でも豪華な物を食べる訳でもないので反動でゴールデンウィークや盆休みに三陸へ行くと贅沢をしたくなるのではあるまイカ。別にグルメを気取る訳ではないが、こういう時はやはり地場の食事を楽しむのが旅の楽しみのひとつだと思う。

 オッサンが食べたものの記録に需要があるとは思えないが、多少なりとも何かの参考になれば幸いです。





 現地入りした初日は名取市に宿泊したが、夕食なしのプランだったので近くのお蕎麦屋さんでニシン蕎麦と油麩丼を食す(※写真を撮り忘れたのでお店のサイトからお借りしました)。蕎麦は手打ち、ニシンは味付けされた半身が蕎麦ツユと相性良し。
 油麩丼は自分も家で自作したりするのだが、お店の油麩丼はどのような味付けなのか実食してみた。考えてみるとお蕎麦屋さんのカツ丼や玉子丼に外れはないので油麩丼もまいうーであった。



 南三陸町の宿泊施設も夕食なしのプランだったためチェックインを済ませてからお店を探すことになった。夜も営業しているお店を調べていたら志津川インター近くの「志のや」さんが営業していたのでイザ入店。
 開店直後にも関わらず店内はにぎわっており、地元の人たちが殆どのように見えた。色々メニューを眺めて刺身定食とマグロのレアカツに決定。志津川のお刺身にハズレはなく、マグロのカツも初体験だったが目からウロコな一品だった。お店の大将も「お口に合いますか?」とか「ご飯は足りる?」とアウェイの自分にも気を使って頂き、おかげで楽しい夕食を堪能した。



 大船渡の民宿は朝夕2食付きプランだったのでこのようなメニューだった。ホヤとマンボウの刺身は三陸ならでは? ご飯もセルフでおかわり自由なのも嬉しい。本来はビールも付いているのだが自分はアルコール不可なのでお茶にして頂いた。チェックアウトの時にご主人と奥様に「この値段(宿泊費)で大丈夫なんですか?」と問うと「はっきり言って赤字なんだけど皆さんに喜んでもらえればそれでいいからサ…」と言われ逆に申し訳なく思ったものである。



 今回も超弩級のボリュームだった気仙沼の民宿の夕食がコチラ。例によってこの日は昼食抜きで臨んだが、自分はギリギリ完食できる量で同席していたご家族もかなり苦戦しているようだった。刺身の盛り合わせだけでもかなりの量なのに焼き牡蠣やマグロのカマ、フカヒレスープにサンマのつみれ汁など「やり過ぎ」なメニューとなった。ちなみにこの時もホヤとマンボウの刺身が。



 再び名取市に戻り、何を食べようかと近くの飲食店を探していたら海鮮居酒屋が目についたので入店。飲めない奴が居酒屋に行くのもどうかと思うがライスがあれば話は別だ(井之頭五郎談)。メインは牛タンとろろ丼にオプションでカレイの唐揚げをオーダー。考えてみると宮城で牛タンをたべたのはこれまで2度しかなく、久しぶりに現地で食べた気がする。
 カレイの唐揚げは骨やヒレも火が通ってせんべいみたいにパリパリになっており、全て完食した。



 翌日のお昼は道の駅そうまで「あおさラーメン醤油味」を食べてみた。相馬市の松川浦はあおさの産地で、様々な物にあおさが使われているがこのラーメンも下が見えないくらいあおさが浮かんでいる。今回は醤油味を注文してみたが、あおさの風味を楽しむなら塩味の方がいいかもしれない。



 帰りの新幹線の昼食用に仙台駅で「みちのく弁当の旅」を買ってから乗車した。ご飯の上に山菜とすき焼き風の牛肉、糸コンニャクが乗っている。甘く煮た栗は箸休めか。この歳になるとボリュームよりあっさり系の食事に手が出てしまうが、みちのく弁当は量や味付けが程よい感じになっていると感じる。車窓の風景を見ながら食べる駅弁は「旅をしているんだな…」という気分にさせてくれるアイテムだと思う。


 ※今回の旅も色々思い出深いものとなったが、皆さんは旅先の食に纏わるエピソードや印象的だったことはありますか?



 ルートインの朝食例。味噌汁に油麩が。