先月中旬から盆休みの準備などでプラモデル制作が中断していたが、後始末も終わったのでそろそろ再開しようと思う。次回はプラッツのスタリオンに手をつけたいのだが、ストレート組みではなくグループBの4WDラリーに改造しようと思案中である。






 ↑キットそのものは以前グループA仕様で製作しているので素性については申し分ない。スタリオンのキットと言えばそれまで昭和にリリースされたフジミのキット(バンダイもキット化していたか?)くらいしか入手できず、プラッツのキットは決定版となると思う。なお、実車のグループAのレース活動についてはリブログ記事に掲載してありますので興味のある方はご覧下さい。



 実は今から20年くらい前にもスタリオン4WDラリーを製作しようとしてフジミのキットをベースに改造したことがあった。上のスケッチは当時描いたもので、ノーマルのスタリオンの鼻先を切断したフロント周りや張り出したブリスターフェンダー、オイルクーラーを内蔵したリアウイングなどかなり様子が異なっている。当時は少ない資料を見返して試行錯誤したものの「意あれど力足らず」を地でいくような酷い出来映えだった。



 ↑今見ると何ともお粗末な出来映えだが、無謀にも今は亡きラリーエクスプレス紙の模型コンテストに応募したところ掲載されてしまった(特に〇〇賞とかではなく、おそらく「珍車枠」で選ばれたのではないだろうか)。今回はその後集めた資料を付き合わせ、テンプレも作って何とかモノにしたい所である。





 WRC制覇を目指してスタートしたスタリオン4WDラリーのプロジェクトは販売の目処や莫大な開発費用などが疑問視され、結局4台が試作された時点でプロジェクトは中止となった。200台分のパーツは生産に入っていたが全て廃棄され、この件の責任を問われてラリーアートの木全厳氏は始末書を書く羽目になったという。


 そもそも自分がスタリオン4WDラリーの存在を知ったのは東本昌平先生のコミック「SS」で、これはその後実写化された。当時はコミックの作画内から細部を参考にして製作していたが、「キリン」や「RIDEX」の作者でもあった東本昌平先生は先月亡くなっていたことを知り只々絶句である。


 当時に比べれば資料もある程度揃ったし、自分のスキルもそれなりに上がっていると信じたいが果たしてこのように完成させることはできるのだろうか?🤔