このところ終活ではないが自宅にある不要な物を処分するべく残っているものを引っ張り出しているのだが、改めて見ていると「よくもまあ…」みたいな物が残っていた。ウチの親父は趣味にのめり込むと徹底しており、しかも醒めてから顧みられなくなったものもそのまま処分することなくため込んでいたのでまさに「負の遺産」となって大量に残置されることとなった(※自分も他人のことを言えないが…)。親父が故人となった今、これらもいずれは処分しなければならないだろうと思ってはいたが家電製品や電子部品モノは数年も経てば価値はなくなり、フォーマットが消滅した物はリサイクルショップ等に持ち込んでも引き取りを拒否されるケースも少なくない。

 という訳で今回発掘された?ものも含めて色々集めてみた。




 ↑フジフィルム製のポラロイドカメラ。今ならスマホやデジカメですぐに撮影したものを見ることができるが、フィルム式カメラは現像→プリントというプロセスを経なければならなかった。そうした点を解決したのがポラロイドカメラではあったがフィルムカートリッジが割高なことや画質はフィルム式に及ばない所、焼き増しができないことなどがネックになり、サブ的な存在だったと思う。親父はこれで何かしら撮影したはずだが自分のアルバムにはそれらしい物はなかった。
 カメラは他にもキャノンやオリンパスの二眼レフ、交換レンズやストロボが残っていた。



 ↑ビデオカメラは自分が購入したブツだが、以前中古カメラ店で聞いてもこうした機器は引き取りは難しいだろうと言われた。どちらもソニー製で右のハンディカムはHi-8、左のセミプロ機はデジタルビデオ方式。当時としては高画質だったが今はテープの供給が無いのではないかと。作動をチェックしたら再生、録画はできたがバッテリーがもうヘタっているかも知れない。



↑右はナショナルのラジオ付きカセットレコーダー。コンパクトながらカセットテープの再生、録音とAM・FMラジオが聞けるスグレモノだった。背面にスピーカーもあるのでラジカセを買うまではコレで音楽を楽しんでいた。ただ、当初は単三電池4本の電源で使っていたため四六時中使う訳にはいかず、(今ならエネループなどの充電式があるが)その後汎用のACアダプターを買った気がする。
 左のは1500円で買ったウォークマンもどき。再生と早送りしかできないが一応ステレオ再生だった(巻き戻しはいちいちテープをひっくり返して早送りするしかない)。写真のイヤホンは今のカナル型だが、当時は頭にかけるヘッドホン(耳の部分がスポンジのやつ)を使っていた。これも電源は単三電池だがACアダプター端子もある。




↑今回一番の大物はナショナル製オープンリールのテープレコーダーである。「スパイ大作戦」のように自動で消滅することはないが、今の若い人たちにはこれが何なのか分からないだろう。テープレコーダーとしては小型な方で、カバーをかぶせれば取手で持ち運びもできなくはない。再生速度は三段切り替え対応で、レベルメーターやアナログカウンター、トーン調整も付いていた。
 

 これら前世紀の遺物をオークションに出したところで費用対効果を考えるとわりに合わず、いずれ分解して粗大ゴミや不燃ゴミに出すしかないと思っていたが事態は思わぬ方向へ進展することになった。

 (②へつづく)