例のジオラマ建屋の左右パネルを結合し、屋根の横桟も接着したので骨組みは自立できるようになった。それぞれのパネルの長さもきちんと測り、直角も定規等を当てながら結合したがやはり微妙に菱形のようになってしまった。小さなものなら治具を作ってきっちり固定すればよいがこのサイズになると治具も結構なサイズになるので断念。実際にこうした建屋を作るとしたら強度的に斜めブレスや小骨のチャンネル材がもっと必要と思われるが、自販機などで見えなくなってしまうので省略。


 骨組みにタミヤのダルレッドを吹き付けたら何か建物っぽくなった。ホムセンなどに行けば実物の錆び止めスプレーが安価に販売されているが、金属用のスプレーはプラスチックを溶かすくらい強烈なものがあるのでやめておいた(以前実車用のタッチアップスプレーを吹き付けたらサフが溶けてパーになったことが…)。orz



 屋根の材料は波板やデッキプレートみたいな形をしたものがないか探したが見つからず、他に使えそうな物がないかホムセンでうろちょろしていたらガラス板用のレールがそれっぽく見えそうなので長さ1mのレールを10本購入。


 任意の長さにカットして並べてみたがこれなら屋根部材に見えなくもないか。端末は帯材でカバーするので多少のズレは隠れて見えなくなると思われ。後ろ側は雨樋があった方がリアルか。


 上面はダークブルーを吹き付けたがベタ塗りだと新品みたいに見えるのでミディアムブルーをわざとムラに吹いて色褪せたようにしてみた。山の近くだと屋根に枯れ葉がたまったりコケが生えたりすることもあるので再現してみたら面白いかも。




 天井には照明用の蛍光灯と配線を取り付けたがダミーなので点灯はしませぬ。今なら小型のモジュールLEDがあるのでやる気になればできたかも知れないが、そうなってくると自販機本体の照明もやりたくなるので止めておいた。柱にはスイッチを接着。



 壁パネルの凸凹を再現するため2mm厚のスチロール板を1cm幅にひたすらカット。今回は地道に材料をカットする作業が多くてうんざりするが、棒状の材料を黙々と切断していると鋼材用のライトカッター(押切り)みたいなのがあればなぁ…とつくづく思う。



 ベースのスチロール板にカットした帯材料を等間隔に張り、塗装が乾いたら骨組みと接着。コーナー部分は隙間隠しと補強も兼ねてアングル材でカバー。壁パネルも雨や埃で汚れたようにウェザリングする予定。屋根の後ろ側はやはり雨樋があった方が良さそうなのでまた使えそうな物を探しておかなくては。






 内部のレイアウトはこんな感じに決定。左側の壁はむき出しだと殺風景なので薄い木材を貼ってコンパネやベニヤ板風にカバーした。右側の壁はフックを付けて長箒を引っかけてある。右側パネルは接着すると内部が見えなくなるので仮付けにし、撮影の時などは外せるようにした方がいいかも知れない。


 板パネルには縮小コピーしたポスターを貼ってローカル感を出してみたが、こうした演出を考えるのもまた楽しい。

 本来ジオラマはベースを作ってから上モノを組んでいくのだが、今回はストラクチャーのサイズが全く予想できなかったので最後になってしまった。このサイズになると置場所の関係から建屋周辺の情景まで作れないので単なるハコモノのミニチュアで終わりになるが、当時のツーリングシーンの再現とするならこれでも十分かなと思う。振り返ってみるとBAJAのキットを今年始めから製作に取りかかり、ジオラマの構想を考えながら製作していたらゴールデンウィークの中断もあって半年近くかかってしまった。当初は道路のベースを作って簡単な小物を置き、オレ様仕様のBAJAを並べておしまいにするつもりだったがハセガワからリリースされていた同スケールのレトロ自販機を見たらもうコインスナックのジオラマにするしかないとイメージが浮かんでしまったのが沼の始まりでした。(笑) 後は細かい部分を仕上げてベースを作り、この件は終了としたい。

「腹も減ったしここで何か食って行くか…」