松尾芭蕉の宇宙観に学ぶ
松尾芭蕉の関連本を最近2冊読んだ
癒し王ふじです。
僕は、晩年
全国の温泉を旅して回ろうと
考えています
松尾芭蕉と奇跡の2ショット
松尾芭蕉と言えば、
俳聖、詩人、俳諧の確立者、俗世を捨てた孤高の人、
高潔な人格者、風雅の人、造化随順思想など
をイメージする人は多いと思います。
僕のイメージでは、シンプルに
★旅をこよなく愛した人
★新しい領域を求め自己変革しつづけた人
★現場本質の求道者かつ表現者
芭蕉が残した紀行および俳諧集で
一番有名なのが「奥の細道」。
江戸時代の平均寿命は50歳で
奥の細道へと旅立ったのが、芭蕉45歳の時。
亡くなったのが51歳です。
今に置き換えると、
概算で男性80歳寿命として
72歳くらいから旅にでて
2400キロほどを150日間かけて歩いた
(1日15キロ換算)ということになります。
伊能忠敬を例に出すまでもなく
その凄まじい体力含む行動力と探究心は
大いに学ぶ必要があります。
(忍者としての任務もあったとの話もありますがそれはさておき)
年齢を言い訳に行動しないことは
許されないと感じます。
芭蕉からの学びは一言でいうと、
人生という旅を通じて形成される宇宙観なのですが
それをさらに3つにわけると次のようになります。
1.不易流行
2.本質求道現場からの湧き上がる表現
3.別れと悟り
野ざらし紀行、奥の細道など
旅を通じて、人生というものの本質
が少しずつ解き明かされていく。
時間を超越して変化しない本質
一方で
流転し停滞しない変化
そのハザマで起こる出会いと別れ、
弟子との死別を経て
芭蕉が最終的に
”かるみ”という悟りの境地にたどり着けたのは
自分の足で、自分の目で、五感すべてのアンテナから
現場を体感することを実践し、それにこだわり続け
そのゆさぶられた心情の本質を見抜き
言葉巧みに表現し続けた。
現代風に言えば、
一次情報による臨場感あふれる情報発信を
忠実に続けたことで
多くの人の心の琴線に触れ
他の人が真似できない、
容易にはたどり着けない高み、
人生の本質へとたどり着けたのだ
と改めて思いました。
皆さんも松尾芭蕉、もう一度
大人になってから読み返してみませんか?
社会人経験者ほど
新たな発見があると思います。
人生の本質に目覚めさせてくれます。