”治療しない選択”も治療の1つ
例えば、飛び込みで
「○△が痛い!」
と言って予約なしにこちらに
こられる方もいらっしゃいます。
でも、施術をしないで
帰っていただくこともあります。
痛いんだから
なんとかするのが仕事だろ!
そう思うかもしれませんが
その時、治療しない選択も
その先を見据えた治療の1つ
だと思っています。
なぜ、その時施術しなかったか?
施術しないケースをあげますと
①適用外
②病状から触ってはいけない時期がある
(触ると悪化して更に悪くなると想定される)
①は例えば、悪性腫瘍など
肩が痛いという主訴でも
安静時・夜間痛あり、
既往歴、家族歴あり
など条件がそろっていて
普通ではないと思われる場合。
もんだりおしたりしても無理。
適用外です。
②では、例えば
ギックリ腰でも、
おこした直後は触れません。
痛みとばしの応急処置として
経穴を対処療法で使うことは
ありますが。
五十肩でも、疼痛期に無理やり
体を動かすことにより悪化してしまい
治癒を長引かせることもあります。
コンパートメント症候群など
炎症がガンガン起こっている
ケースでもできませんね。
常に、病態とその推定される
病気の進行段階
(どの段階にいるのか?)を見極めて
その時は、
触らない方が良いケースがあるのです。
患者さんの体が一番負担なく
早期に治癒に向かうことを
知った上での、もんだり押したりしない
という選択も必要なのです。
僕はそういうスタンスは大切にしてます。