第15回全国小学生タグラグビー選手権大会 東海ブロック大会⑤(だんご3姉妹) | SAM Sports and Culture Club のブログ

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Small Step 誰にでも出来ることを  All out 誰にも出来ないくらい全力で  Mental toughness やり続ける

東海ブロック大会シリーズも今日が最終回です。

最終回の今日は写真の3人(だんご3兄弟改め3姉妹)について触れたいと思います。

 

 

この3姉妹に共通していることは、足りないことがたくさんあることです(笑)。

スキルが足りない、スピードが足りないなどなど…。

ただ、こういった悩みを抱える選手はどこのチームにもごまんといるはずです。

しかし、彼女たちに共通していることのもう1つは、一芸に秀でているということです。

彼女たちの秀でている一芸とは間違いなく『ALIVE』だと思います。

レッドブラックスはよくALIVEという言葉を口にします。

日本語で言うと「生きている」という意味になりますが、グラウンド上では「常にプレーできる状態にある」という意味になります。

ディフェンスALIVEの一例を挙げると、

・走ってスタートラインに立つ

・あきらめずに相手を追いかける

・タグを取ったらすぐに返す

などです。

これらは、間違いなく意識さえすれば、性別、年齢、身体能力など関係なく、誰にでもできる簡単なことばかりです。

しかし、こういった簡単なことが、いついかなるときでもやり切れるのかと言ったら、これが意外にそうではありません。

3姉妹が凄いのは、これらをやり切ろうとする意志の強さだと思います。

練習中や試合中の彼女たちの動きを見ているとよく分かりますが、とにかく動き出しが誰よりも早い!! そして、最後まで絶対に手を抜かない!!

 

 

今大会、フリーパスからのディフェンスのとき、レッドブラックス史上初めてポジションを固定しました。

メンバーの5人をだんごファミリーと呼び、だんこ3兄弟(中の3人)の位置にアイ、ユズ、ユカリ、そして父・母(両サイド)の位置にダンさんとコウキを配置しました。

レッドウォールの内側は3兄弟が守り、外側は父・母が守るという明確な役割がありました。

その中でも3兄弟の守る範囲は広く、また「基本的には父・母に仕事をさせない」という責任がありました。

3兄弟が崩壊すると、レッドブラックスのディフェンスはいとも簡単に崩壊してしまいます。

この3兄弟の役割を主に担当したのがアイ、ユズ、ユカリの3人でした。

今大会の3試合を通して、レッドブラックスメンバーのタグを取った回数を集計したところ、1位はユカリの23本、2位はアイの16本、3位はユズの14本でした。

3姉妹がトップ3を占めました(ちなみに、ユカリはタグ王だけではなく、アシスト王にも輝きました)。

 

 

大会の結果は残念ながら3位でしたが、3姉妹の活躍は、スキルが足りない、あるいはスピードが足りないなどの悩みを抱えているレッドブラックスのメンバーに、「自分たちもできる!!」、「やればできる!!」という希望を与えたのではないでしょうか。

これからのチームのことを考えると、勝敗以上に価値のあるものを得ることができた大会となりました。

3姉妹が残してくれた宝物を、必ずチームで継承していこう。