今日は仁和寺へ行きます。阪急烏丸スタートで、先日歩いた室町通りの1筋西の新町通を北上します。

歩き始めてすぐに、次々と美しい豪勢な町家、あるいは町家風現代建築に出逢います。


こちらは祇園祭の人気者、南観音山の会所



こちらは京都三長者(!)の1人、茶屋四郎次郎の屋敷跡。苗字が茶屋。朱印船貿易と糸割符(イトワップ)商人として大富豪に。糸割符商人とは、中国からの生糸の輸入を幕府から許された直轄都市の商人で、全国に5ヶ所のみなので一手に専売の利益を得ていたのです。ちなみに京都三長者のあと2人は、高瀬川を作った角倉了以の角倉家と、室町時代から続く彫金師の家系の後藤家だそうです。

こちらは財閥三井家の両替店跡。錚々たる富豪が新町通で商売をしていたということです!



こちらは大正期に建てられた川﨑家住宅。

現代建築も町並みにシックに溶け込んでいます。

美しい建物が次々現れて、歩いていてとても楽しい通りです❣️



この新町通と、東西の道である下立売通がクロスする所で左折して下立売通を西へ。

京都府庁の前を通って

堀川通を渡ると、下立売通は一気に町家が増えます。

右手にあるのは?

平安宮本御所跡!


狭いスペースですが、水車と鯉の泳ぐ池がありとっても美しいお庭になっています。


その隣が山中油店。江戸時代から200年続く老舗だそうです。

そのお向かいが平安宮内裏跡。

内裏跡の奥にも鯉の泳ぐお池がありました。


どうやら広大な山中油店さんの敷地の中に内裏跡があって、美しく大切に管理されているようです。

そして一般住宅の一角にも平安宮内裏承明門跡の看板。


このマンションの右下にも平安宮内裏蔵人町屋跡の看板。

そして平安宮内裏 内郭回廊跡。内裏の遺構が発掘されたんですね!



下立売通りは平安京づくし、旧内裏ど真ん中を通る、とても歴史のある通りです!

京都の昔からある古い通りに点在する旧跡跡を歩いていると、点がつながって線となるところが、ピンポイントでまわる観光では味わえない、町歩きの醍醐味ですね❣️


千本通を渡って、七本松通とクロスしたら七本松通を北上します。

七本松通りには、石庭の美しい大雄寺さんがあるので寄ってみます。

今日は苔の緑が一段と生き生きとしているように感じました❣️明るい緑は新芽なのかな?




素晴らしいお庭です!

お寺が数件続いていて

江戸時代の牢獄の門を山門に使っている観音寺さん。

中から見た門。いつも開いているので、こうやって閉まっているところは初めて見ました。やっぱり、いかついですね〜。牢獄感満載です。

でも境内は美しいです!


更に北上すると、とても有名な織物屋さんが並ぶ一角があります。

ちょっと脇道を奥へ入ってみます。


老舗の織物屋さんが並んでいて、今日はこの辺りを見るのも楽しみだったんです。私が中古の帯でコートを使った西陣三姉妹と勝手に名づけている1枚、黒っぽい琥珀織の帯がこの服部織物さんの物でした。(1月3日、8日のブログに書いています)

この辺りも西陣の中心として、織家街を形成していたんですね!


この織物屋さんの一角のすぐ南に東西の道、一条通があって、今度はそれを西に行きます。この辺はもう北野天神さんのすぐそばです。

一条通に面して大将軍八神社があります。




美しい金具の飾り!御所みたいです。


この神社は平安京遷都をした桓武天皇が内裏の北西の守りとして勅願して出来たので、やはり天皇と関係があるからこの様に御所風の飾りなのでしょうか。


一条通をずっと行くと、天神川に架かる一条橋。ところで、天神川を紙屋川とも呼び、調べると天神川の上流を紙屋川と言うらしいですが、江戸時代は全体を紙屋川と言っていたようです。この辺を歩くとたいてい紙屋川と表示されています。紙屋川の名前の由来は、朝廷で使う和紙をこの川で漉いていたからだそうです。

最後は桂川へ合流します。

川を渡るとすぐに、椿寺と言われる地蔵院。

椿、まだですね〜。蕾がたくさんありました。開花時期にまた訪れたいです。

更に行くと東光寺。

とても美しいお庭が見えています❣️

初めてお邪魔させてもらいます。

もう梅が咲き始めていました!

いい香りです❣️

美しいお庭です!




一条通を更に行くといよいよ妙心寺です。今日は仁和寺が目的ですが、妙心寺もチラッと見て行きたいと思いますが、長くなったので一旦終わります。

2024.1.13