ロシアでは医療従事者500名に新型コロナ抗体検査を実施し、
7%が抗体保有していると判明した。
この抗体保有者を新型コロナ感染者の治療担当にする、という意図もあるらしい。
私自身は、
風疹抗体検査というのは受けたことがあるけれど、
インフルエンザ・ウイルス抗体検査というのは受けた記憶は無い。
インフルエンザ感染を疑えば、今は迅速抗原検査で、
10分もあれば診断がついてしまうからだ。
ウイルス感染検出・診断には、そもそも
>>PCR検査(ポリメラーゼ・チェイン・リアクション)・・ウイルスの遺伝子を化学反応によってコピー数を100万倍以上に増やして検出する。実施方法によっては検査を実施する人が感染する可能性あり。
=> 人体に現存するウイルス(のDNA,RNA)を検出する。
陽性=感染している
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>>抗体検査・・・・ウイルス感染後一定期間経過してから人体内部で産生された免疫グロブリンを血液検査で検出する。通常 IgMとIgGの2種類を調べる。
=> 感染後、免疫が、出来たかどうかが分かる。(検査時点で感染は終了している可能性ある)
陽性=感染したことがある
>>抗原検査・・・・・ウイルス遺伝子を包んでいる蛋白質(カプセル等)を検出する。
=> 現行、インフルエンザなら喉や鼻、痰から採取した検体を迅速検査し、10分程度で反応結果を見る。検査を実施する人が感染する可能性あり。
陽性=感染している。
現在、新型コロナウイルス感染にはPCR検査が主流だが、時間の掛かるのが欠点だ。
血液で抗原を検出するキットもあるようだが、精度は不明。
同じく抗体検査はどうだろうか。
最新の報告では、
カナダ製と国産の抗体検査キットを新型コロナ患者で比較したところ、
カナダ製のキットの方が信頼性ありそうだ。
コロナ発症8日目くらいからIgM抗体が陽性となり、
3週間くらいでIgG抗体も陽性となる。
つまり、感染初期には抗体検査陰性なので
感染を証明するPCRに替わる検査とはなり得ないが、
IgGの陽性化とPCRの陰性化がほとんど同時期のことから、
退院判断のためにPCR検査の代わりにIgG抗体を調べるのは有用ということになる。
最近のWHOの発表によると、抗体の値も患者によって異なり、
たとえ抗体があったとしても、それがどのくらいの期間存在してウイルスを排除するのかは不明だという。
PCR検査が陰性化した後で、またコロナ発症するケースもあり、
体内に残存したウイルスが再活性化するのかどうか、なかなか厄介なウイルスだ。
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