2014年11月27日記事
6世紀の榛名山噴火(続報)
に関連して妄想した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2011年10月10日の記事で取り上げた記事。
「西暦535年の大噴火」2000年 文藝春秋刊
西暦535年に史上空前の火山爆発が起こった。
以後一年以上にわたり世界中で太陽が暗くなり、地上は寒くなった。・・・・・訳者あとがき
科学的なデータと中国や東ローマ帝国に残っている歴史文書を詳細に検討している。
当時の気候変動の原因として天体衝突と火山噴火を候補に挙げているが、
前者についてはクレーターが発見されていないことや、
中国の記録・グリーンランドの氷の研究等から火山噴火が原因であったと結論づけている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アカデミックには認知されていない説で、
西暦535年に近畿地方で天体落下が起こり、
縄文時代から継承されていた当時の統治機構と文化が、消滅・崩壊したという話がある。
そして結果的に、中央における王朝交代を引き起こした(継体天皇)と推測される。
と同時に天体衝突の衝撃が榛名山の噴火を誘起して、今回の遺跡を形成したとも考えられよう。
この地域の統治者・住民は当時、二重の衝撃と苦難を受けたことだろう。
・中央王権の突然の消滅による統治機構の激変と、・地元火山の大噴火による支配地域の自然荒廃。
この地方における、その後の支配構造がどうなったかは不明であるが、
この人骨からもしDNAが採取可能なら、さらなる新発見があるものと期待する。
~~~~~~~再掲終了
これだけの大事件を裏付ける東アジアの文献はないものかと探してみたら、
関連ありそうな資料を見つけた。
祥伝社刊 小林恵子著
「海を渡って来た古代倭王」によると、
>継体天皇の死後、三年間は日本書紀には何も見えない空白の期間である。
>安閑天皇が即位した西暦534年の4月、「百済本紀」の同年同月条に
「熒惑星(けいわくせい)が南斗を犯した」とある。
>熒惑とは火星をいい、南は倭国を指す。
>火星は戦乱を表す星だから、倭国で戦いがあったのを暗示したのである。
ーー
西暦535年に近畿地方に天体の落下衝突があり、それまで存在していた統治機構が消滅したという。
そこへ、半島での権力争い(兄弟喧嘩)に敗れて福井に潜んでいた有力者(恐らく百済の王族)が、
日本の支配に乗り出した(継体天皇)という歴史もあるようだが、正史では判然としない。
「百済本紀」に記録されている
「熒惑星が南斗を犯した」というのが、
隠喩でなく、
巨大隕石が倭国に落ちたという事実を語っているのだとしたら、
上記の説の傍証となりそうだ。
ただ、日本書紀で語られる天皇統治時代と一致しないのが難点といえよう。